ご報告の研究成果 大学病院の福島理学療法士が日本心臓リハビリテーション学会九州支部地方会の優秀演題賞を受賞

大学病院の福島理学療法士が日本心臓リハビリテーション学会九州支部地方会の優秀演題賞を受賞

大学病院リハビリテーション部の理学療法士福島真仁さんが、第8回日本心臓リハビリテーション学会九州支部地方会の優秀演題賞を受賞しました。

演題名:電気刺激と有酸素運動を併用した新たな運動療法を施行した大動脈弁置換術後の1症例

福島さんは、大学病院で理学療法士として、患者さんの手術後の運動機能維持・改善を行い、自宅退院に向けてリハビリテーションを提供する仕事に従事しています。理学療法士は、怪我や病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

今回受賞した論文は、福島さんが今年度から学んでいる久留米大学の大学院医学研究科修士課程医科学専攻のリハビリテーションバイオメカニクス学の研究課題の一つとして書き上げたものです。

福島さんのコメント

初めての学会発表で優秀演題賞をいただくことができ大変うれしく思います。今回の発表は私だけの力でなく、上司である理学療法士の塚田裕也さんを含め、さまざまな先生方にお力添えにもよるもので、御礼申し上げるとともに、これからも精進したいと思います。

職場では心臓リハビリテーションに従事しており、効率よく患者さんの運動耐容能(その人がどれくらいまでの運動に耐えられるかの限界)を改善できないかと考えていたところ、塚田さんの勧めもあり、本学志波直人病院長が開発された「ひざトレーナー」を使った運動療法について研究を進めました。職場では臨床と並行して研究をされている先生方が多く、研究の手順や要領を教えてくださるので、研究がしやすい雰囲気です。また今回の研究には本学独自開発の機械を用いたこともあり、久留米大学にいたからできた研究だと思っています。

理学療法士という職業は身体の専門家であり、自身の手を用いて直接患者さんに治療を行うことができる数少ない職種です。理学療法によって、患者さんの症状が改善していく様子、自宅に入院前より良い状態で帰られる姿を体感することに大変やりがいを感じています。

現在、大学院医学研究科修士課程を専攻しており、臨床と並行して研究を行っていきたいと考えています。知識や技術をさらに向上させ患者さんに質の高い理学療法を提供していきたいです。

研究・産学官連携研究成果

研究成果:大学病院の福島理学療法士が日本心臓リハビリテーション学会九州支部地方会の優秀演題賞を受賞