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平成28年度久留米大学卒業式を挙行

平成29年3月21日(火曜日)午前10時から、本学御井キャンパスみいアリーナにおいて大学卒業式が挙行され、5学部11学科1,425名(文学部400名、法学部303名、経済学部268名、商学部246名、医学部208名)が卒業しました。
卒業式では、永田見生学長から各学部卒業生総代に学位記が授与されました。
その後、在学生を代表して山﨑孝之助さん(法学部法律学科3年)が「私たちは、皆様との思い出を一生忘れることはありません。本当にお世話になりました。」と送辞を送ると、卒業生代表の樋口詩織さん(文学部国際文化学科)が「世界規模の広い視野と何事にも耐えうる柔軟性を持ち、ここで得た知識や培った経験を糧にして、立ち向かっていきたいと思います。」と答辞を述べました。最後に全員で校歌斉唱し、終了しました。

卒業式1卒業式2

卒業式3卒業式4

卒業式5

【学長告辞】

 卒業生諸君は、本日ここに社会人としてのスタートラインに立ち、新たな気概を持って卒業式に臨んでいると察します。

 保護者の皆さまは、大学卒業の学位記を授与されたお子さまの晴れ姿に、誕生から今日までの成長と苦労を思い浮かべると、感動もひとしおと思います。

  皆さまの中には昨年4月に発生した熊本地震の被害に遭われ、ご家族とともに大変な一年を過ごされた方もいらっしゃることでしょう。

これらの思いを胸に、今日のこの日を迎えられたことに、本学において学士教育を担当した教職員を代表してお祝いを述べ、今日までの本学へのご支援にお礼申し上げます。

 留学生諸君は、言葉のハンディに加え、母国とは異なる風土や社会環境を克服し、見事に学位記を取得されました。皆さんのたくましい精神力に敬意を表します。

 さて、皆さんのほとんどは何らかの職業に就くわけですが、先哲は、職業の本義は衣食を満たすためだけのものではなく、職業を通して自己が仁を成すことであると述べております。これは、職業の貴賤にかかわらず、それぞれの仕事・立場において「仁」、すなわち他を思いやり、しかも己をどのように高めてゆくかということであると説明しています。そして職業に携わる際には、出処進退が最も大切なことで、これを誤ると己自身が傷つくのみならず、社会を混乱に陥れることになる。出処進退を誤らないためには普段から度量を養い、心の中で片時も「仁と義」を失わないよう努めなければならない。出処進退に当たって、我々はまず自ら「仁」、すなわち他を思いやる立場で対処しなければならない。「仁」とは周囲の全てのものに隅々まで心を配り、全体がより良くなるよう努力することをしっかり認識して、人が和し敬愛し合い、自らも少しでもより大きく生き栄えようとする努力であります。これが、職業の意義が、その職業を通して自己が仁を成すことにあるとのことであり、人は、そのような気概を持って仕事に励むべきであります。

 本学の前身である九州医学専門学校は昭和3年の創立で、北原白秋が作詞した校歌の中に、「国手の理想は常に仁なり」とあります。国手は名医の意味ですが、白秋は本学の学生が修業で学ぶべき根幹は「仁」であることを強調しております。

 さて、日本の近代史を考えた場合、現在は、第3の変革期といわれています。第1期は明治維新、第2期は太平洋戦争後の高度成長期、そして第3期はグローバルな大競争が繰り広げられている現在です。そして、現在、英国のEU離脱、韓国の政治的混乱、アメリカの予想に反するトランプ大統領の就任、不安定な中東諸国の問題など、世界は目まぐるしく変化し、先の見通しが不明瞭な状態です。そのような国際情勢の中、わが国は、安定した安倍政権が続いていますが、以前のバブル期のような急成長は望めず、成長が緩やかな時代です。そして、これから20年後にはITやロボット技術の進歩、人工知能(AI)の発展などにより、65%が現在存在しない職業に就いているとの予測があります。諸君!人生は二度とありませんので、時代の変化を先取りし、柔軟に素早く変わり、時代に順応して、まずは、新しい時代に活躍できる人物になるために、不滅の精神を確立し、高い志を持って船出してください。

 本学の使命は、人類の平和に貢献することです。諸君が持っている無限の可能性を開花させ、今こそ、その使命を果たす時が来ました。

 諸君が、今後とも健やかであり、元気に社会で活躍することを祈念し学長告辞と致します。

久留米大学
学長 永田 見生