学生目線で医療センターの新しいリーフレットを制作(文学部情報社会学科)
このたび、文学部情報社会学科3年生の塩崎南菜さんが学生目線で制作した「久留米大学医療センターのリーフレット」が完成し、病院内に設置されました。
リーフレットを制作した塩崎さんと廣松病院長、医療センターのスタッフ
廣松病院長、大塚看護部長らにリーフレットについて説明する塩崎さん(左)
このリーフレットは、文学部情報社会学科3年の塩崎南菜さんらが江藤智佐子教授の課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」の一環で企画・制作し、七夕企画に続く第2弾として実施したものです。
「ほとめきプロジェクト実習演習」は、毎年フィールドを変えて行われ、それぞれの課題を学生が自ら見出し、解決していく授業スタイルとなっています。今年度のフィールドは「医療センター」で、7月には、「患者さんと病院の“心を通わせる”コミュニケーションツールとなり、患者さんの励ましになれば」と、総合受付近くに七夕のブースを設置し、患者さんに願いや思いを込めた短冊をボードに貼ってもらうイベントを実施しました。
「今回、リーフレットで表現したかったのは、ホームページなどでは伝わらない、医療センターの『あたたかい雰囲気』。制作の途中でお世話になったスタッフの皆さんや、患者さんも含めた病院全体の『あたたかさ』が、リーフレットで伝わるといいなと思いました。医療センターに何度も足を運び、制作には半年ぐらいかかりましたが、その過程で多くの方に協力していただき、アドバイスやサポートをいただいたことに感謝しています。この取り組みをとおして、同じ大学内の『医療』について知ることができたことも、貴重な経験になりました」と塩崎さん。
リーフレットは、表紙タイトルに柔らかいフォントが使われ、スタンプ調のマークや帯の色などを、手にとってもらえるような工夫がされています。中面では、医療センター独自の取り組みであるマイスター制度「スゴ技ナース」の取り組みについて紹介されています。また、西鉄バスと堀川バスの時刻表も用意、時刻表が変更になることも考慮して、別刷りで作成するなど、患者目線を意識した内容になっています。
リーフレットを受け取った廣松病院長は、「とても立派なものができた。病院のスタッフ以外の目から見た、我々には気がつかないさまざまな提案をしていただいたことに感謝している。今回のように、よりよい医療センターになるよう提案をいただき、実行できたことにも大きな意味があると感じている。さまざまな課題を解決していく『ほとめきプロジェクト実習演習』は、とても夢のあるプロジェクトで、今後も期待している。」と応えました。
リーフレットを設置する塩崎さん
第3弾は、待合室に車椅子用スペースを可視化する「おもいやりスペース」の設置です。
昨年、志願者を大きく増やした「情報社会学科」では、ラジオ番組制作や印刷物の発行、現場やフィールドでの調査実習など体験型授業が豊富で、学生が自ら考え動きながら「情報活用能力」を磨き、大きく成長していきます。
詳しくは、情報社会学科のページをご覧ください。