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ノーベル賞受賞の大隅良典先生が医学部医学科で特別講義

7月8日、久留米大学医学部医学科では、2016年ノーベル生理学・医学賞受賞者で東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生をお招きし、特別講義を行いました。大隅先生は、細胞の恒常性維持にとって極めて重要な機構である「オートファジー(細胞の自食作用)」という現象を解明され、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

講義される大隅先生
講義される大隅先生

「半世紀の研究を振り返って -基礎研究への思い-」と題した特別講義で大隅先生は、これまでの50年にわたる研究の歩みとなる、地元福岡から東京大学教養学部入学~大学院進学、京都大学、米国ロックフェラー大学への留学、東京工業大学などでの研究活動をとおした、ノーベル賞受賞の「オートファジーの仕組みの解明」との出会いについて話され、研究のフィールドとなった、人類の歴史とともにある有用微生物「酵母」や、細胞に存在し成長のカギを握る「液胞」、タンパク質の合成と分解で支えられた生命の神秘などさまざまな視点から、オートファジーの仕組みについて分かりやすくご講義いただきました。


 オートファジーの説明図

会場の様子

 
当日は、満員となった会場に加え、別に2つの会場に生中継しての講義となりました。講義後は、会場からの質問がやまず、聴講者の関心の高さが伺われました。

大隅先生からも、これから研究者を目指す若者へのメッセージとして、「科学とは、人類が蓄積してきた知の総体であり、知りたいという人間の知的な好奇心に基づく活動である。その科学の進歩とともに情報が膨大となり、情報があふれる時代になったことは、考えることを放棄する危険性をはらんでいる。また、研究に効率が求められるようになったことで、難しいことにチャレンジせず、研究の本来の楽しさを味わうことなく卒業していく学生も多い。そのような、若者の研究マインド低下が危惧される時代にあっては、長い人類の歴史の中で自分の生きている時代をまずは自ら考え、権威や常識に囚われず、自分の興味を抱いた疑問を大切にし(自分を信じて)、やりたいと思った研究に取り組んでほしい」といった言葉が伝えられました。