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【研究成果】英語力を伸ばすカギは教科書に出にくい重要語!?

高校教科書の分析に基づいた単語力調査の結果

英語を学習するとき、単語の知識はとても重要です。では、どのような単語を学習すれば良いのでしょうか。以前より、頻繁に使われる単語を学習することが有益であることはさまざまな研究で分かっていましたが、学習者が使用する教科書等の教材と、ネイティブスピーカーの実際の英語使用では、頻繁に使われる単語が異なるという指摘が多方面からなされていました。

今回、久留米大学外国語教育研究所の坂田直樹准教授がオランダElsevier社発行の「System」に発表した論文では、実際に使用されている高校教科書での使用単語の分布調査に基づいて作成した単語テストと、英語力の関係を述べています。同テストを大学生へ実施した結果、同じくらいの数の単語を知っていたとしても、高校の教科書にはあまり出てこない重要語(=ネイティブスピーカーの使用頻度が高い単語)を知っている学生の方が、英語力が高いことが判明したとの報告です。

論文は、こちらからご覧いただけます。
https://doi.org/10.1016/j.system.2019.102167

通常、教科書は学習の基盤となり、多くの学習者が最も信頼を置くものです。一方で、外国語学習においては、教科書はさまざまなニーズを満たすため、色々な工夫がなされます。多感な時期の中学生、高校生の興味を引くためには、トピックも満遍なくカバーするように作成することは困難です。このような状況の中で、英語の教科書には、その使用する単語の選択において、一定の限界があると考えられます。今回の研究は、社会で通用する英語力を身に付けるためには、教科書+αの学習が必要であることを示したものであるとも言えます。

英語力の差はどこから?

 

大学生のみなさんへ

研究結果から言えることは、大学受験を終えた大学生が、これからより実践的な英語力を身に付けるためには、より広い視野に立って、さまざまな英語に触れていく必要があるということです。たくさんの英語に触れていけば、実際の英語で多用される単語を身に付けるチャンスが増えます。大学生の皆さんは、英語力を伸ばすこのチャンスをぜひ活かしてみてはいかがでしょうか。