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【研究者インタビュー】腫瘍センター長 鳥村拓司 教授

研究活動は多くの研究者により支えられています。このコーナーでは、本事業に関連する研究者を中心に、研究内容やその素顔を紹介していきます。

久留米大学病院 腫瘍センター長  鳥村 拓司教授

講演での鳥村教授 鳥村教授

所属部署について教えてください。

久留米大学病院の腫瘍センターです。

どのようなことを行っているのですか?

腫瘍センターは、患者さんに対して直接治療は行いませんが、久留米大学病院でがん治療に関係しているさまざまな部署がうまく機能するように調整をしたり、がん患者さんのデータを入力したりする仕事を担っています。いわば、腫瘍センターは久留米大学のがん診療における縁の下の力持ちです。
腫瘍センターホームページ 腫瘍センターの働き
久留米大学病院腫瘍センターホームページ

この道に進むことになったきっかけから、これまでの歩みを教えてください。

医学部内科学講座 消化器内科部門で診療や研究に従事してきました。専門は肝細胞がんの基礎的研究で、特に肝細胞がんの血管形成に関する研究を行ってきました。この仕事は当然現在も続いていますが、2016年4月に副病院長になった時から腫瘍センターの仕事にセンター長として携わるようになりました。

これまでの研究活動のなかで、特に大きな転機はありましたか?

特にありません。研究室に入った時にもらったテーマが「肝細胞がんの増殖と転移に関する免疫組織化学を用いた研究」でした。そのテーマに関連した研究を今までずっとやってきました。完全に解明することができないテーマで、一つの研究がまとまれば、また新たな疑問点が出てくるため、研究が途切れることなく行えたと考えます。今から考えると大変いいテーマをもらえたと感謝しています。

研究が進まない時期、壁に直面したときはどうやって乗り越えましたか?

基礎研究で研究がうまく進まないことはしょっちゅうありました。そのようなときは、実験方法を変えたり工夫したりしてうまくいくようにするか、研究内容を軌道修正して少し別の方向に研究を進めるか、はたまたその研究を諦めるしかないと思います。今までは幸いなことに、実験方法を変えたり研究内容を軌道修正することで、なんとか乗り越えられることが多かったようです。
腫瘍イメージ 診療イメージ

お仕事以外に大事にしているものはありますか?

仕事以外で大事にしているものは家族といいたいところですが、家庭のことは100%家内にお任せの状態です。家ではほとんど無用の長物です。

現場から離れて気分転換や休日にどんなことをされていますか?

気分転換が必要なほどのストレスは感じていませんが、楽しみにしているのは、たまに家内と行く食事とお酒と、最近はかなり回数が減りましたが休日のゴルフくらいです。あとは家で飼っている3匹の柴犬と遊ぶことです。

3匹の愛犬
飼っている柴犬:左からコロ、ネネ、モコ

現場での活動をとおして、社会、人にどのようなことをもたらしたいと思いますか?

消化器内科の責任者として消化器領域の診療の充実と臨床及び基礎的研究の成果を世界に発信していきたいと思います。さらに、腫瘍センターに関しては、永田理事長・学長が常々久留米大学のがん診療、研究に力を入れていくと言われており、その期待に沿えるよう、がんの治療だけでなく患者さんやその家族が抱えているさまざまな悩みや問題に関しても積極的に寄り添うことで、患者さんが久留米大学病院でがん診療を受けたいと思ってもらえるような病院になればと思います。そのためには、医師だけでなくコメディカルや事務の方々の協力が不可欠と考えます。

医師を目指す方へメッセージをお願いします。

医師は学んだ医療技術や医療知識を用いて患者さんを治療することで社会貢献をする職業と考えます。医学の進歩は早く、古い知識は役に立たなくなってしまうため、常に勉強して知識と技術のアップデートが求められます。仕事は大変かもしれませんが、非常に魅力的な職業です。また、大学病院の医師に限定して話をすると、大学では診療だけでなく研究も求められます。研究とは基礎的研究でも臨床研究でも疑問を持つことから始まります。その疑問点を解決していく過程が研究です。研究を重ねることで患者さんを診療する能力も向上します。ですから、長い医師人生のうちの若い一時期にアカデミアで研究を行う時間を持つことは、その人の医師としての能力の厚みを増すのに役立つと確信しています。

久留米大学が「地域の『次代』と『人』を創る研究拠点大学」を目指すことについて。

高校までの勉強は先生に教えてもらう受け身的なものでしたが、大学では研究もそうですが疑問点を自ら見つけてその疑問を自らの努力で解決するという能動的な勉強が求められます。医学を学ぶ場合においても能動的な思考が重要であり、それをできる人間が患者さんにより良い医療を提供できる医師になることができると考えます。久留米大学が能動的な思考能力を身に付けた医師やコメディカルを多く育て、その人たちが次代を担ってくれたら将来の日本の医療は明るいと思います。

 


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略歴

1982年 久留米大学医学部卒業
1982年 久留米大学医学部第二内科入局
1999年 久留米大学医学部講師
2004年 久留米大学医学部准教授
2006年 久留米大学病院肝がんセンター センター長
2011年 久留米大学先端癌治療研究センター教授
2013年 久留米大学先端癌治療研究センター 肝癌部門 部門長
2014年 久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門 教授
2016年 久留米大学病院副病院長 現在に至る