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33. 建学の精神 ― コラム「久大軒」


久留米大学は今年、創立90周年。

創立記念日の4月28日、

記念式典と祝賀会が盛大に執り行われた。

 

大学の「建学の精神」に触れる祝辞があり、

過去の周年史でどう記述されているのか調べてみた。

 

五十年史には、前身の九州医学専門学校の初代校長

伊東祐彦氏の初回講義での発言が書き留められている。

 

「諸君が将来医者になって、余暇に山登りをしたとする。

途中の一軒家に病に苦しむ老婆の声がある。君ならどうする」

という問いかけに、「席に声なし」とある。

 

「その時、そしらぬ顔してゆくか、専門が違うとか

診断の器具がないからと逃げるか。それでは医者ではない。

聴診器がなくとも薬がなくとも、手があり目があり口があるじゃないか、

そばに行って少しでもその苦痛を和らげるのが本当の医者だ」と。

 

伊東校長は分かりやすい例え話で熱く語ったに違いない。

五十年史編さん委員は、これを「建学の精神」として書き留めている。

 

どんな状況であれ、自らの本分を忘れてはいけない、ということ。

歳月を経ても、全ての学生や教職員を教え導くかのように心に響く。

コラム「久大軒」

 

「創立90周年」はこちら

 

※次回は6月8日ごろの掲載です

 

(写真は昭和3年、九州医学専門学校の開校式第1回入学式で訓示する伊東校長)