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オープンキャンパス第2回目(模擬裁判!) :2016年8月29日号

  みなさん、こんにちは。

    昨日8月28日に御井学舎では、第二回目のオープンキャンパスが行われました。それまで連日晴れて猛暑が続いていましたが、当日は雨が降りました。しかし、時折晴れ間ものぞきかえって涼しく過ごしやすかったように思います。今回も多くの高校生・保護者の皆様にお越しいただきました。

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 雨がふったり、晴れてきたり。

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 今回も直行のシャトルバスが出ました。

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 全体の入試説明会、学部ごとの説明会、事務の相談会、キャンパスツアーなど、前回と同じくどこも盛況でした。

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 午前中は、国際政治学科の教員による模擬授業が行われました。テーマは、「正義について議論しよう」で、たくさんの生徒・保護者の皆様と一緒に、具体的な事例を使って、リバタリアニズム、リベラリズム、功利主義など政治哲学の三大潮流パターンをわかりやすく説明しながら、何が正義なのか考えました。法学部でも人気の教員の語りで、大変盛り上がりました。

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 お昼休みは、学内の銀のスプーン、カフェテリア、パン屋さん、学食などで一休み。

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  午後から恒例の目玉企画、法学部生による模擬裁判が行われました。会場は、法科大学院の本格的な模擬法廷です。

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  この模擬裁判は、毎年刑法ゼミの3年生の学生を中心として、企画立案して行っています。みなさん、教員の指導を受けながら、どのような事案にするか(毎年、実際の判例を素材にしています)、シナリオをどうするか、それぞれの担当者をどうするか、証拠品をどうするかなど、主体的に決めて、長い時間をかけて準備をしました。

   傍聴席は満席で、56名の方に参加していただきました。真ん中の上席に黒衣の裁判官、その前に書記官、こちらから見て、右側に検察官、左側に被告人と弁護人が座っています。静かに開廷を待ちます。

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  今回の事案は、20代後半の被告人男性が、福岡市の大濠公園内のランニングコースを、深夜三時過ぎに自転車で走行(被告人は、高血圧など健康対策のための運動と主張)中、唐辛子の催涙スプレー1本(被告人は、仕事で証券など貴重品運搬する時の護身用に購入したと主張)をズボンの左前ポケット内に隠し持っていたというもので、軽犯罪法一条二号違反で、刑罰として科料を請求されたものです。結果は重大ではありませんが、なかなか判断が難しいところです。

  開廷が告げられ、被告人の人定質問・検察官による起訴状の朗読がなされ、パワーポイントで、全体の流れがわかりやすく説明されます。 

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 検察官による冒頭陳述がなされ、催涙スプレーなどが証拠品として提出されます。

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 被告人側の弁護士の反証・反論も行われます。証人として、検察側からスプレー販売サイト店長、弁護側から公園管理人、医師が出て、検察官と弁護士の鋭い尋問が続きます。

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 最終弁論で、論点が整理されて、裁判から判決を出すうえでの法原則や心構えが説示され、結審しました。本来は、裁判員裁判の対象となるような重大事件ではありませんが、傍聴席の皆様に判決を下していただくことにしました。

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 票が集計される間、担当の教員から最高裁でどうだったかなどの説明がなされました。

 さて、裁判官から判決の言い渡しです。本日の裁判では、56名のうち、有罪が13名、無罪が43名で、被告人は無罪になりました。ちなみに最高裁の判決と同じ結論でした。

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 皆さん、お疲れ様でした。ある高校生から、法廷が本物と同じだ、検察官役の方が厳しかったなどの感想が寄せられました。 

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 参加者の皆様に書いていただいた、無罪・有罪の理由の主なものは大体以下の通りです。

 

(有罪)

・定期的に運動すればいいのであって、深夜にわざわざスプレーを持って、危険を冒してまで、外出して運動する必要はないから。

・スプレーの危険性や違法性の意識があったうえで、無造作にポケットに突っこんで携帯するのはよくないと思う。

・スプレーがとても危険であるとの注意書きを被告人はよく読んで知っていたから。

・催涙スプレーは使ったときに相手に障害を与えることになるから。防犯グッズはほかにもあるはずである。

・証券などを運ぶ仕事には必要があったも知れないが、健康のための運動は業務とは何も関係がなかったから。

(無罪)

・被告人が通ったのは、人の少ない夜中の公園で、過去の事件があったこともあり、携帯してもおかしくない。また、警察に止められても、隠そうとせず素直に出したことから、護身用に過ぎないと思える。人を傷つけるつもりなら、もっと人の多いところや殺傷力が高い武器をわかりにくい場所に隠すと思う。

・被告人は、何も意識することなく、ただ所持していただけであるから。

・夜の公園は治安が悪く、被告人は体調が悪いので、ある程度強力なものでも問題はないと思ったから。

・あくまで護身用であり、人を怪我させるために持っていたわけではないので、罪にはならないと思った。

・被告人は、ほかの人に何も害を与えていないから。

・事件も起きていないし、前科のない本人の言うことは信じたいと思います。

・体感治安の悪化のため。

・今回のスプレーは法的にも販売を許されているものであり、護身用に携帯しており、実際に使ったことがなくスプレーの威力を知らなかったため。

・護身が必要な時間にわざわざ運動をしに行くことはおかしいが、被告人は誰かを傷つけるためとは思えず、裁判になって、時間を取られたことが、すでに刑罰としてよいと思う。

・仕事上で護身用として持ち歩いている状況だったため、日常的な感覚で携帯していたのだと思われる。

・男性が襲われたりしないという保障が100パーセントではないので、そのためにスプレーをもっていたことは妥当だと思う。

・高血圧のためには運動しないといけなかったから。

・有罪にするには、疑問が残ると感じたから。

※ご協力ありがとうございました。

  今回の法廷では、無罪と出ました。少しずつ設定を変えると違う結論になるかもしれない微妙な難しい事例だったと思います。身近な話です。是非一度お考えください。

 来年の模擬裁判も楽しみです。

 それでは、次回まで。