国際交流センター所長あいさつ
国際交流センター所長 与小田 隆一
2013年から2017年まで4年間務めた国際交流センター所長にこの4月より再び就任することになりました。
前回の経験を活かし、本学の国際交流事業の更なる発展のために尽力する所存です。
さて、「国際交流の基本理念」及び「国際交流に関する基本方針」の下で拡大、発展を続けていた本学の
国際交流事業ですが、新型コロナウイルスという思いもよらぬ障壁を前に、2020年度は停滞を余儀なくされることに
なってしまいました。留学生の派遣・受入れや海外語学研修など国際交流の柱となるプログラムをはじめ、
短期日本語研修、日本語弁論大会、国際交流懇親会などの学内における恒例の行事、留学生関連の行事、
更には留学生と地域住民の皆様との交流行事など、いずれも殆ど実施できないというセンター設立以来初めての
事態に陥ってしまいました。
このような状況がいつまで続くのか予測するのは困難ですが、来るべき国際交流事業の本格的再開に向けて
できる限りの準備をしておくのが、現時点における最も重要な課題だと思われます。国際交流の推進に関する
方針、方策を引き続き検討してくことも勿論ですが、特に学生に対する方策については十分な検討が必要と
考えます。近年あまり海外の事情に関心を示さないいわば「内向き」の学生が増えつつあるようです。現在
コロナ禍により海外との往来がほぼ不可能に近い状態になっていることが、今後この「内向き」の傾向に拍車を
かけるのではと危惧しております。それを防ぐためにも、国際交流の重要性をいかに学生に浸透させるのか、
2021年度はその方策に関する検討にまずは力を注ぎたいと考えております。
学内外の皆様のご理解、ご協力を賜われば幸いに存じます。
2021年4月 与小田 隆一