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大学病院病理部 秋葉 純 先生

顔写真


 

病理学:顕微鏡を通して患者さんを「診察」し、
診断を下し、病態に迫る

 

大学病院病理部
准教授 秋葉 純(あきば じゅん)

 

※掲載内容は2016年4月発行本学広報誌のものです。

≪プロフィール≫

出身地/宮城県
最終学歴/久留米大学大学院
取得学位/医学博士
本学着任/2001年

Q1.研究テーマ・専門分野について教えてください

私の専門は病理です。

教科書には、「全身あるいは臓器において疾病として表出する構造的・機能的異常を究明する学問」と定義されています。

抽象的な表現で、実際の業務内容を想像しにくいと思われますが、内視鏡や手術により患者さんから採取された組織検体を主に顕微鏡を用いて観察し、良性・悪性の判断をしたり、炎症の種類を判別したりしています。

さらにそこで生じている現象を分子生物学的な手法を用いて解析し、診断・研究にも応用しています。

また、病理医は、通常、患者さんに接することはなく、その点は一般の方が認識される医師像と異なるかもしれません。

Q2.研究テーマ・専門に興味をもったきっかけは何ですか?

顕微鏡私は医者になった時点で病理医になろうとはみじんも思っていませんでした。

そんな私がなぜ病理を専門としているのか自分でも定かでない部分もありますが、今、思い返すと学生時代から顕微鏡を見るという作業を苦痛と思ったことはなく、また、わずかな臨床経験から患者さんの体の中で起きている現象を違った視点から見てみたいと思ったことが、きっかけだったようにも思われます。

Q3.研究・専門テーマと社会との関係について教えてください

病理医は患者さんと接することはありませんが、顕微鏡を通して患者さんと接していると思っています。

適切な病理診断が、適切な治療に直結します。

間接的に患者さんの適切な治療の選択に寄与していると思われます。

また、病理医が不在の地域に出張し、地域の病院から手術中に提出される検体の病理診断(術中迅速診断)を行い地域医療の支援も行っています。

先生からのメッセージ

病理医の存在自体あまり知られていないのが実情かと思います。

病理診断業務を行っている病理医は日本全国で約2000名程度と言われており、絶滅危惧種と称されています。

現在、病理学会をあげてのリクルート活動中です。

また、先日まで、病理医を主人公としたテレビドラマ「フラジャイル」も放映されました。

若い病理医を増やすためにもぜひ病理医の存在を皆さまに認識していただけると幸甚です。

先生のこだわり ~標本~

標本人と人の出会いにおいて第一印象は大切だと思われます。

標本を見る際にも標本から受ける第一印象が大事なように思われます。

非科学的な表現ですが、いつも中立的な視点から、先入観をなるべく入れずに標本をみるように心掛けています。

 

 

      

                             

                                                                                                  

胃の生検標本の組織像