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教員コラム(12)

総合子ども学科/浦上 萌

滿園先生よりバトンを受け取りました,総合子ども学科の浦上です。

浦上先生

私の専門分野は発達心理学で,特に「幼児期の子どもがどのように数や量の概念を獲得していくのか」ということに関心を持って研究してきました。ヒトは幼い頃から,物を数えたり,大きさを比較したり,計算したりといったことを日常的に行っていますが,この分野の発達に関して日本で研究している人はほとんどいません…ということで,今回は数や量に関わる概念の発達の面白さのPrも兼ねて紹介していきたいと思います。

数や量の概念と聞くと,真っ先に思いつくのが算数や数学で学習した難しい計算や図形の理解のイメージかもしれません。しかし,そのような計算や図形を理解する前段階の乳幼児期から数や量の概念の獲得は始まっています。私は,保育園や幼稚園に行って調査や観察をさせていただくことが多いのですが,子ども達はよく数や量を使って遊んでいます。例えば「かくれんぼ」では,オニになった子が1から10まで数えてから「もういいかい?」と言って探しに行く,ブロックを高く積んで自分の身長と比べてみる,など遊びの中で自然と数量概念を使っています。

最近面白かったエピソードは,2歳の男の子がおやつにもらった1本のバナナを隣の友達と「はんぶんこ」する際に見られたものです。男の子がバナナを割ったら,大きいバナナと小さいバナナができてしまって,隣の子に見えないように大きさを比べ,こっそり大きい方を取り,小さい方を友達に渡していました。このエピソードは一見,「食いしん坊な子どものエピソード」ですが,数量概念の発達の観点から見ると量を比較し,バナナの大きさの大小が理解できたからこそできた技です。

このように,遊びや生活の中で物や人との関りを通して子ども達は数量概念を獲得しています。また数量概念に限らず,子ども達は遊びや生活の中で様々な学びをしています。そして私は,そのような子どもの姿を見ながら学ばせてもらい,子ども達に感謝しながら研究する面白さを感じています。

総合子ども学科の多くの学生さんは,将来,保育者になることを目指しています。大学や実習先での学びの中で,子どもの発達の面白さに気づき,子どもと一緒に学んでいくことを大切にできる保育者になってほしいと思っています。

次回はスポーツ医科学科の右田先生にバトンをお渡しします。

 右田先生は、学生に大人気! いつも元気をもらえる先生です。 お楽しみに!!