8.軍都久留米とドイツ兵俘虜(ふりょ)(捕虜)収容所(1914-1920年)の試み  ─戦争捕虜への人道的配慮の可能性─

軍都久留米とドイツ兵俘虜(ふりょ)(捕虜)収容所(1914-1920年)の試み  ─戦争捕虜への人道的配慮の可能性─

第一次世界大戦時の日独戦争(1914-1918年)で、日本はドイツに勝利し、当時国内有数の軍都であった久留米は、チンタオから大量のドイツ人俘虜を約5年間受け入れました。そこでは、多くの困難と葛藤を経験しながらも、国際人権規約に基づいて可能な限り人道的な配慮が試みられました。久留米の収容所では、多くの音楽会や演劇、スポーツ、ハイキングなどが頻繁に行われました。そのようなことが、例えば、現代のイラク戦争やウクライナ戦争で考えられるでしょうか。久留米大学は、久留米市とともに久留米俘虜収容所の膨大な資料を収集し、それを基に、法学部(2017年)と文学部(2022年)がそれぞれ独自に創設30周年記念行事を行い、学際的な研究が広がっています。戦争が相次ぎ、大量の捕虜が生まれ虐待が続いている今日、戦争捕虜に対する人道的配慮は可能かという普遍的なテーマを、久留米俘虜収容所の諸相に光をあて、多角的に検証したいと思います。福岡サテライトでは、福岡市ではあまり知られていない久留米俘虜収容所の実態を、写真などを使ってわかりやすく紹介する予定です。
※本講座は、講座7と基本的に同じ内容です。

開講日・演題・講師

開講日:5月13日(土)14:00~16:00
演題:なぜ久留米にドイツ兵俘虜がいたのか?第一次世界大戦と日独戦争
講師:久留米大学法学部 教授 上村 一則

開講日:5月20日(土)14:00~16:00
演題:久留米俘虜収容所の開設とその後の展開
講師:久留米市文化財保護課 主査 小澤 太郎

開講日:5月27日(土)14:00~16:00
演題:ドイツ兵俘虜の日常(1):写真等紹介
講師:久留米大学文学部 教授 大庭 卓也

開講日:6月3日(土)14:00~16:00
演題:ドイツ兵俘虜の日常(2):写真等紹介
講師:久留米大学文学部 教授 大庭 卓也

開講日:6月10日(土)14:00~16:00
演題:ドイツ兵俘虜と音楽:19世紀ドイツ音楽の受容
講師:久留米大学文学部 准教授 大場 はるか

受講料

2500円(全5回合計)

定員

40名

申込締切

4月21日(金)

会場

福岡サテライト

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