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ひと ― 過去から未来へ 【江頭 照郷さん】

江頭 照郷さん

江頭照郷さん

元病院事務部長(82歳) 久留米市在住 (写真は当時)


久留米大学の事務職員には、同校の卒業生が少なくない。

 

江頭もその一人。

昭和33(1958)年に商学部を卒業して

民間企業に入社して営業を担当していた折、

戸別訪問した先がたまたま母校の庶務課長宅だった。

 

昭和36年に始まる国民皆保険制度。

ちょうど、大学病院の事務職員が不足していた。

江頭が久留米大学出身だと話したところ、

「職員を募集している。試験を受けてみては」とありがたい話を受けた。

江頭はすぐに受験して久留米大学の職員に採用された。

 

最初の配属は病院事務課(今の医事課)だったが、

その後、昭和37年から51年までの15年間は庶務課(今の総務課)一筋。

第5代理事長だった根城昼夜が常務理事の時から、

秘書として「かばん持ち」を務めていた。

根城に「一緒に来い」と言われ、上京して会う相手は石橋正二郎だった。

「穏やかで紳士。贅沢はせず質素な生活ぶりでした」

根城と石橋のやり取りを静かにそばで聞いていた江頭はそう懐かしむ。

 

病院事務部長を2度務めた。

2度目は、ちょうど大学病院の総合診療棟を建築する時期だった。

患者を減らすことなく、病院収入をどう維持するかに腐心した。

病院への対外的なさまざまな問題にも、矢面に立ち対応したという。

 

そんな江頭にとって、見聞を深めた貴重な体験がある。

日本私立大学連盟による海外大学経営セミナーがそれだ。現在の江頭さん

人事部長補佐だった昭和52年のことだ。

 

世界7カ国の有名大学の経営の実情をつぶさに視察した。

全国で約40人が加わったが、九州からは2人だけの参加だったという。

ハーバード大やケンブリッジ大などを約1カ月かけて回った。

民間基金の導入から同窓生の多大な寄付、さらにはゴルフ場経営まで。

当時の日本では考えられない企業のような経営手法が、

欧米の大学ではごく普通に取り入れられていたのだった。

「スケールの違いをまざまざと見せ付けられました」と江頭。

教員は若くて迫力があり、何事にも積極的という印象が強く残っている。

 

平成8年に定年退職した部課長の集まり「平八会」の一人。

今年も秋に開かれるのを楽しみにしている。

(敬称略)