ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > バックナンバー > 年度別 > 2019年度 > 【OG・OBインタビュー】世界の最高峰エベレストに挑む 耳鼻咽喉科・中園秀樹助教

本文


【OG・OBインタビュー】世界の最高峰エベレストに挑む 耳鼻咽喉科・中園秀樹助教

標高世界8位のマナスル(8163m)登頂成功 山頂で「大学旗掲げる」

久留米大医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座の中園秀樹助教が、世界の頂点を目指しているのをご存じでしょうか。学生時代から登山に親しみ、9月には世界8位の高さを誇るマナスル(8163m、ネパール)登頂に成功。山頂で久留米大学旗を掲げました。次の目標は来年9月から挑む地球の最高峰・エベレスト(8848m)です。所属から2年間現場を離れる許可を得て、幼少の頃からの夢の実現に向け、準備を進めています。

登山写真 中園先生写真


中園先生 中園先生
(右)写真を前にインタビューに答える中園さん

北海道出身の中園助教は冒険にあこがれる少年でした。高校の時には北海道最高峰の旭岳に登山。そのころから「エベレストに登りたい。探検家になりたい」と夢を膨らませていました。一方で、医師の家庭に育ち、いずれは自分も医学の道を選択すると決めていました。「医者になってから探検家になることはできるけど、逆はハードルが高い」と本学医学部に進学し、ワンダーフォーゲル部で本格的な登山を始めました。

卒業して医局に入局しましたが、「40歳までにはエベレストに行く」と心に決めていました。「40歳で仕事を辞め、エベレストを目指します」と宣言していた中園助教は梅野教授の協力も得て、今年6月から2年間現場を離れる許可をもらいました。「『長年の夢だからみんなで応援しよう』と言っていただきました。働き方改革と言われているタイミングもあったし、いい環境、いい人たちに恵まれたと思います。41歳にはなりましたけど」と顔をほころばせています。

プール通いやランニング、荷物を背負っての山岳縦走などで日々鍛錬を重ね、2年前にアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山(5895m、タンザニア)に登頂。マナスル挑戦はエベレスト制覇への試金石と位置付けて臨みました。「6000m以上の山は経験がなかったので、このチャレンジで怖いと思えば早目の職場復帰もありえました」。8月25日に日本を出発し、9月6日からの登山で25日朝に登頂に成功。マイナス40度の世界で凍傷になって指を失えば、手術ができなくなるという恐怖があったし、途中はクレバスとか相当危険な所もありました。「最後は20時間ほど歩き通しでしたが、一歩ずつ宇宙に近づいているという高揚感に包まれていました。予想以上にすんなりと行きましたね」と淡々と振り返りました。「大学に在籍したまま登らせてもらっているので何か還元できないかと。自分なりの大学応援プロジェクト」として山頂では久留米大学の旗を掲げ、喜びを表現しました。

登山の様子 登山家の野口さんと
(左)クレバスに梯子をかけて渡る中園さん (右)登山家の野口健さんと

中園先生 久留米大学の旗をかかげる中園先生
(左)登頂途中でマスクをつけることも (右)久留米大学の旗を掲げる中園さん

別のパーティーには有名な登山家の野口健さんがいたのですが、野口さんたちは天候が悪くて登頂できなかったそうです。また、悪天候で無理にアタックして亡くなったポーランド人もいました。そんな中での成功。エベレスト挑戦に自信を深めたのです。

来年9月からは3カ月かけてエベレストに挑みます。その前にはアフリカのサハラ砂漠を7日間かけて走る世界で最も過酷なレース「サハラマラソン」にも挑戦します。「エベレストに登ってみないと、その世界はわからない。実際に経験してみて初めて感じたり、分ったりするものがあると思うんです。もともと探検に興味があったから、北極や南極にも行ってみたいですね。広い地球を見て回らないともったいないなって。いろんな経験は仕事に戻って学生や患者さんと接するときなどに生かされると考えています」。エベレスト制覇のときは、もちろん久留米大学の旗を山頂で掲げる計画です。地球の最高峰で元気な中園助教の姿とともに「世界の頂を目指します 久留米大学」などと記された旗がなびく様子を見られる日が待ち遠しいですね。

仲間との1枚
(左)チームの仲間との安息の一枚