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54. ケヤキ並木 ― コラム「久大軒」


立派なケヤキ並木が

久留米大学の御井キャンパスにある。

シンボリックなので、何か物語があると思い調べてみた。

 

商学部の五十周年記念誌によれば、

昭和38(1963)年に高名な経済学者だった栗村雄吉氏が

第4代学部長に就任し、懸案だった校舎建設が進んだ。

2期に分けた工事が完成したのが1970年。

 

ほぼ同じ頃、ケヤキ並木は、栗村氏が

旭町キャンパスそばのブリヂストン通りの並木から種を採取して

学生寮裏の空き地に植え、成長後に移植したと記念誌にある。

 

詳しく調べると、まず自宅の庭に種をまいて苗を育て

ほぼ1メートルの高さになったのを校舎の一角に移し、

そこで3メートルほどに成長したのを今の場所に定植したらしい。

 

米スタンフォード大学の見事な

マグノリアの並木のことなどを語っていたという栗村氏。

東京・吉祥寺の成蹊大学に出張した折、美しいケヤキ並木を見て、

「ぜひ本学にも」との思いが強まったという逸話も残る。

久留米大学に1950年に設置された商学部は

この頃、「苦難期」を脱し「飛躍的建設期」でもあった。

 

ケヤキは「けやけき木」が由来で、

「けやけき」には「ひときわ目立つ」という意味があるという。コラム「久大軒」

学舎の歴史を年輪に刻む並木には、一学部長の熱い思いがこもっている。

 

久留米大学の「御井キャンパス」はこちら

 

※次回は3月25日ごろの掲載です