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学校長挨拶

machida 

 学校長の町田健(まちだ けん)です。久留米大学附設中学校・高等学校の魅力についてのご紹介をいたします。

 1950(昭和25)年、まず附設高等学校が創設されました。校舎は久留米大学商学部がある御井学舎内に設けられました。初期の木造校舎で熱心に勉学に励む附設生のことは、近隣の住民からの敬意と驚嘆に満ちた関心を呼んだものだと聞いております。1968(昭和43)年には、現在地である野中町に鉄筋の新校舎が建造され、翌1969(昭和44年)には、中学校が新たに設けられて、中高一貫教育が開始されます。本学は創設以来、生徒は男子に限るとされていましたが、男女共同参画が推進する女性の登用をも視野に入れて、2005(平成17年)には高校で女子生徒の受け入れを開始し、そして2013(平成25年)には中学での女子生徒の受け入れを実現することにより、中高での男女共学化が完成しました。この間、2009(平成21年)に、久留米大学創設80周年事業の一環として、校舎の建て替えが行われ、設備のさらなる充実と共学化への対応が推進されています。また、2016(平成28)年には40人学級化が完成し、これまでにも増したきめ細かい教育を実行する体制が整備されました。

 以上のように、優れた質を実現すべく高い理想を持って追求されてきた本学における教育の歴史が、日本のみならず世界で縦横に活躍する能力と意欲を備えた人材を生み出してきたのだと言えます。事実、本学はこれまでに多数の卒業生を送り出してきましたが、その多くは東京大学や九州大学など、我が国有数の大学に進学し、産業、行政、司法、学術など、多様な分野で指導的な役割を果たしております。また特筆すべきは、特に国公立の医学部への進学率が非常に高いということです。この結果、医療のあらゆる分野において卒業生が展開する活動には顕著なものがあります。

 本学における教育の特徴は、優秀にして高度な能力・技術と意欲を有した教員が、才能に溢れた生徒たちを、品格を持って指導するということです。個々の生徒への丁寧な配慮を怠らずに実行される教育により、生徒たちは生まれながらの優れた能力を遺憾なく発揮し、期待される成果を生み出すように、自ずと導かれます。私自身、附設中学の第1回生として1969年に入学しましたが、先生方がまだ12歳に過ぎない我々を、心から大切に遇してくださったことに強い感銘を受けました。私、そして同窓生が今日あるのは、附設の先生方のおかげだと確信しております。また、高い学力と人間的資質を備えた生徒たちとともに勉学を続けることは、学問を遂行する意欲を一層高める効果をもたらします。適切な選抜の結果は、こうした優れた勉学の環境を醸成するために多大なる寄与をなしているのです。学問は真理を解明するために行われるのですが、真理を知ることは、必然的に自分の能力とその限界がいかなるものであるのかを知ることです。そして自分を知らなければ、正しいとされる生き方を選択することはできません。本学が目指している「全人教育」は、ここで述べたような誇るべき教育の環境によって実現されているのだと考えております。

 本学は久留米という福岡県南部の中核都市に位置しています。東京や福岡のような大都市には、都市として望まれる機能の点で及ばないのですが、この町には独自の文化的洗練があり、大都会の喧噪や誘惑からは適度に離れた環境に身を置くことができます。そしてまさにこのような環境こそが、勉学に集中するためには最も適切なものであると考えることができます。このような望ましい環境と、優れた教員・生徒・設備が有機的に融合して、本学が全国に誇る教育が実現しているのです。附設に学ぶことの価値は、まさにここにあります。


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