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学生サークルteam.csvが福岡市で「STEAM教育を学ぶ親子学習会」を開催(商学部)

商学部の学生有志が運営するサークルteam.csvが2月20日、福岡市南区にある東若久公民館で「STEAM教育を学ぶ親子学習会」をオンラインで開催しました。
team.csvの名前の由来は、「コンピュータ(computer)」「サイエンス(science)」「ボランティア(volunteer)」で、コンピュータサイエンスを活用したボランティア活動を行っています。商学部商学科の木下和也教授が指導しています。

集合写真

本来は、東若久校区の小学生30名を対象に、対面で実施する予定で学生が昨年から準備を進めていましたが、新型コロナ感染症の急拡大を受けて、子ども会代表の親子を対象とした小規模な開催となり、また、学生の学外活動も自粛が求められたため、講師役の学生7名が自宅からオンラインで授業を行いました。

講師の学生たち
講師を務めた学生たち

第1部は低学年向けに、「ダンスパーティ」という無料で体験できるプログラミングツールを紹介しました。このツールは、マウスを操作しキーを叩くだけで簡単に振り付けのプログラムが作れるもので、本来はプログラムした振り付けを、パソコン画面上のキャラクターの動きに合わせてみんなでダンスをするという企画でした。今回は、学生が事前に大学で実際にダンスした動画をスクリーン上で見せながら、プログラミングを学ぶ意味と本来のイベント内容について説明を行いました。

ダンスパーティ
キャラクターの振り付けに合わせて一緒にダンス

第2部は高学年向けに、算数の知識を用いて数学とプログラミングの考え方を楽しく学ぶ実習を行いました。子どもたちは、100面サイコロを使って円周率を求める実験をしました。これは、模造紙に描かれた1辺1メートルの正方形とその中に描かれた4分の1円を対象にして、100面サイコロを振ることで最終的に円周率を近似するという実験です。担当した学生はわかりやすい授業を目指し、事前に大学で撮影した実験動画をスクリーンに投影しながら説明を行いました。

実験動画
実験動画の撮影には6時間、それを編集して6分の教材に
サイコロ実験
100面サイコロを使った実験をする小学生

さらに、小学生では学ぶことのない三平方の定理の概念を、長いひもを使った実験や電卓を使った楽しい計算方法で理解してもらい、正方形や円を描くことなく円周率を近似する方法を学びました。これらの実験には本来数時間を要します。しかし一連の手順をプログラムすればパソコン上では一瞬にして結果がわかることを実際に見せて、プログラミングへの関心を深めてもらいました。

三角形
3辺の比が3:4:5の直角三角形を作る体験

参加した小学生たちは「ダンスパーティではプログラムした振り付けに合わせてキャラクターが踊るのが楽しかった」「プログラムを順序立てて組み立てていくところが面白かった」「サイコロを振って、出た数のマス目を探していくのが楽しかった」「自分でプログラミングしたものが動くところや、知っている円周率の話が出てきたところが面白かった」「実際に手を動かして実験できたのが達成感があって楽しかった」と感想を述べました。

実験の成果を披露
学習の成果を披露 

実験動画を制作した商学部商学科3年の伊藤真生香さんは「動画を作る上で心がけたのは、今何をしているのかが明確に分かるようにという点です。手順を説明しているシーンはスーツ姿で、実験のシーンは普段着で区別を付けました。手元がよく見えるようにカメラの高さを調整したり、説明文を文字で入れたりなど分かりやすさを工夫しました。編集をほぼ一人で行ったので、いい経験になりました」と話しました。

次回は「円周率を使わずに円の面積を求める方法」が計画されています。

このようなイベントをグループで企画し成功させるための一連の活動は、ビジネスにも通じるところがあります。学生たちはボランティア活動を通じて大学で学んだことを将来に生かそうと日々努力しています。

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