研究所・センター・関連企業医療経営研究センター

本学では2017年より学内研究会を立ち上げるとともに、翌2018年にはビジネス研究所内に「医療経営分室」を設け、病院管理・医療経営に関する文医融合研究プロジェクトを継続的に実施してきました。

この度、これらの組織を改編して、病院・診療所等の経営問題を専門に取り扱う研究センターを2021年4月に医学部内に新設し、さまざまな現代的課題(患者の権利擁護・医療従事者の働き方改革・診療報酬改定の影響分析等)に引き続き取り組むとともに、新たに出現したCOVID-19による医療施設経営への影響とその対応策について、情報提供とコンサルテーションを行うユニットK-MACを開設することになりました。

これは、全国初大学発のソーシャルビジネス型医療コンサルティングファームを目指すもので、本学同窓会会員をはじめとする開業医のみなさまや地域医師会・行政機関等への支援を通じて、地域医療基盤の維持とNew Normal下での地域医療の価値創造に貢献するものです。

センターの概要と構成

久留米大学ビジネス研究所の学内ブランチ・オフィスとして、2018年4月に医学部基礎3号館2階に開設した「医療経営分室」をベースに、2021年4月から医学部付属の研究センターとして、新たな活動を始めました。

医療費の適正化と称した施策が続けられる昨今、多くの急性期病院においてはその影響は大きく、財務・税務・労務の課題解決に加え、個々の診療行為の原価構造を詳細に分析し、様々な施策に対応しうる持続可能な医療の枠組みや態勢を構築する必要に迫られています。また、今般のコロナ禍では、その規模の大小にかかわらず、病院・診療所等のあらゆる医療施設に甚大な影響がでています。

我が国では、こうした医療経営・病院管理の分野における実践的で体系的な教育が十分に行われているとはいえません。そこで、本センターでは常に「現場」に軸足を置きつつ、医系のみならず学内外の文系の英知も集結して、医療施設に関する経営分析結果の蓄積とその解釈の方法論の開発を通じて、この分野での研究拠点としての役割を果たす所存です。また、その研究成果は学会・研究会での発表や学術論文等として公刊するだけではなく、K-MACを通じて外部にコンサルテーションサービスとして提供するとともに、大学院医学研究科等と連携して地域における医療経営・病院管理のスペシャリストの育成を図ることを私たちのミッションとしています。

センター長 :石竹 達也(医学部長・副学長)

副センター長:佐藤 敏信(学長特命教授)

センター教員:青木 浩樹(循環器病研究所)
      牛島 高介(保険診療管理部)
      梶原 晃(文学部情報社会学科)
      桑木 光太郎(公衆衛生学講座)
      谷原 真一(公衆衛生学講座)
      山口 圭三(公立八女総合病院)

リサーチフェロー:浅野 良輔(文学部心理学科)
        岡村 尚昌(文学部心理学科/高次脳疾患研究所)
        川路 崇博(文学部情報社会学科)
        佐藤 剛介(文学部心理学科)

アドバイザー:神田橋 幸治(福岡地域戦略推進協議会)
      日比生 一男(医療法人寿栄会本間病院)
      福永 肇(埼玉学園大学)

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