地域貢献のTOPICS 国立水俣病総合研究センターと連携協定を締結

国立水俣病総合研究センターと連携協定を締結

国立水俣病総合研究センターの重藤和弘所長(左)と本学の永田見生学長(右)

久留米大学は平成29年12月15日、熊本県水俣市にある環境省国立水俣病総合研究センター(以下、国水研)と連携協定を締結しました。

本学は10年以上にわたり、水俣市立総合医療センターの要請を受け、リハビリテーション科の医師を派遣して外来診療を続けてきました。一方の国水研は、水俣病患者のQOL(生活の質)向上を図るための研究を同医療センターで実施しており、両者がお互いの研究の向上・発展のために、共同研究を進めることになったものです。

今回の協定締結を受け、本学の大学院医学研究科博士課程の院生が来年1月から週2回、国水研を訪れて、水俣病のリハビリテーションに関わる研究に取り組むことになりました。

水俣病は症状が多様で、特に疼痛(痛み)やしびれ、慢性腰痛などが目立つため、効果的な治療法として考えられる磁気刺激療法の可能性を中心に探ることになります。

協定を署名した後、本学の永田見生学長は「研究を通して地域への貢献や地域に根ざした医療の推進という、本学のビジョン達成に資することができるのではないかと期待している」と述べ、国水研の重藤和弘所長も「臨床部門の医師が少なく思うように研究が進まなかった。久留米大学の院生が研究に携わることで、研究の充実・発展につながる」と期待感を示されました。