地域貢献のTOPICS 久留米市と「久留米市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書」を締結

久留米市と「久留米市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書」を締結

久留米市と「久留米市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書」を締結

12月28日、久留米市役所にて、久留米市と本学による「久留米市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書」の締結式が行われました。

医療的ケア児とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠である児童のことで、令和3年9月の「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行により、学校の設置者等は在籍する医療的ケア児に対して適切な支援を行う責務を有することとされています。

今回の覚書は、久留米大学及び久留米大学附属病院が、久留米市立の小中学校で実施される医療的ケアをさまざまな面でサポートしていくことで、医療的ケアの実施における安全の確保、対象児童生徒・保護者・看護師・教職員の安心の維持向上を図ることを目的に締結されました。


調印式の様子

大久保勉久留米市長からの挨拶の後、内村学長は「本学の高等教育機関としての知見を活かし、医療的ケアが必要な久留米市内の児童・生徒、および、その家族が安心して学校生活・社会生活を送れる『住みやすい町づくり』のために久留米市と一体となって、多様な価値観が尊重されるよう教育環境の改善につなげていきたい」と抱負を述べました。また、小児科学講座の山下主任教授は「医療的ケアの安全面の確保のためには、本人だけでなくまわりの友だちの理解を促すための教育をしっかりやっていくことも重要。教職員の不安も予想されるため何かあったときには、すぐにこちらに連絡してもらえるような連携体制をつくっていきたい」と述べました。

今後は、医学部(附属病院を含む)・看護学科が医療的ケアの実施に係る技術的助言、人間健康学部総合子ども学科が医療的ケアの実施に関する基本方針や今後の方向性について助言していく予定です。

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