8.軍都久留米と各地のドイツ兵俘虜(捕虜)収容所(1914-1920年)

軍都久留米と各地のドイツ兵俘虜(捕虜)収容所(1914-1920年)

第一次世界大戦時の日独戦争(1914-1918年)で、日本はドイツに勝利し、当時国内有数の軍都であった久留米は、青島(チンタオ)から大量のドイツ人俘虜を約5年間受け入れました。そこでは、多くの困難と葛藤を経験しながらも、国際人権規約に基づいて可能な限り人道的な配慮が試みられ、コンサートや演劇、スポーツ、ハイキングなどが頻繁に行われました。また、経験豊富な俘虜たちは、後のブリヂストンなど地元の産業にも大きな影響を与えました。 ところで、ドイツ兵俘虜収容所は全国にあり、久留米の周辺では熊本や福岡・大分にもありました。本講座では、昨年に引き続き、久留米収容所の事情をさらに掘り下げると同時に、それを軸として各地の収容所について最新の研究事情などを明らかにして、戦争捕虜の人道的取り扱いの可能性について論じ、戦争が相次ぎ、大量の捕虜が生まれている今日、戦争捕虜に対する人道的配慮は可能かという普遍的なテーマを、多角的に検証したいと思います。

開講日・演題・講師

開講日:6月1日(土)13:30~15:30
演題:日独戦争とドイツ兵俘虜
講師:久留米大学法学部 教授 上村 一則

開講日:6月8日(土)13:30~15:30
演題:全国の俘虜収容所の概要
講師:久留米市文化財保護課 主査 小澤 太郎

開講日:6月15日(土)13:30~15:30
演題:福岡・大分の俘虜収容所
講師:元久留米市文化財保護課職員 堤 諭吉

開講日:6月22日(土)13:30~15:30
演題:熊本・久留米の俘虜収容所
講師:久留米大学文学部 教授 大庭 卓也


受講料

2,500円(全4回合計)

定員

40名

会場

福岡サテライト〔エルガーラオフィス6階〕

申込締切

5月10日(金)

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