学部・大学院のTOPICS 講座横断的学びが教職員の成長をサポート、「ワンくる」の取り組み
久留米大学医学部では、教職員が所属の垣根を超えて共通のテーマについて学び合う「ワンくる」という勉強会を不定期的に実施しています。「ワンくる」は、英語で「一つの」という意味を持つ「One」と久留米大学を表す「くる」を合わせて作られたネーミングです。異なる専門分野を持つ教職員がお互いに助け合い、学び合い、一つの久留米大学チームとして成長していこうという思いが込められています。
取り組みは2022年に産婦人科学講座からスタートし、これまでに4回開催されました。
1月25日、4回目の「ワンくる」が産婦人科学講座の医局で開催されました。この日のテーマは「婦人科手術における尿管損傷、膀胱損傷、腎臓周囲血管処理への対応」です。産婦人科学講座に所属する医師により提出された「課題となっていること、勉強したいこと」に対して、泌尿器科学講座の医師がレクチャーを行い、勉強会に参加したメンバー全員で学びを深めました。
産婦人科講座の医師が「教科書にはこのように書かれているのですが、実際の手術でも同じように対応するんですか?」と質問すると、泌尿器科学講座の医師が「これは先生、めちゃくちゃ難しい方法です。こっちの方が簡単ですよ」と実際のオペ映像を紹介すると、参加者は「ほー」「あー、確かに」と声を上げながら頷く様子が見られました。
産婦人科学講座の津田尚武教授は、「自分たちが普段の仕事の中で感じる課題をテーマにしているので参加者の反応も好評です。個人の知識を共有することでみんなの知識にすることができ、協同の精神で組織として成長できるところが素晴らしいところです。今後、勉強会が活発になれば、所属を超えて顔の見える関係が構築でき、風通しの良い働きやすい環境ができると思います。そのことが将来的に大学の魅力の一つとなり、良い人材が集まる場所になれば嬉しいです。」とコメントしました。