学部・大学院のTOPICS 医学科と看護学科による合同授業を実施しました

4月14日、旭町キャンパスにて医学部医学科(授業名:臨床実習前訓練(PCCE)、担当:山田圭教授)と看護学科(授業名:多職種連携教育、担当:古村美津代教授)による合同授業が実施されました。本授業は、チーム医療の重要性を理解し、医療現場で求められる多職種連携についての実践的な学びを深めることを目的としています。
当日は、医学科5年生と看護学科4年生あわせて238名が参加し、6~7名ずつの36グループに分かれて「退院支援」をテーマとしたケーススタディに取り組みました。多職種での連携が求められる具体的な事例に基づき、グループ内で活発なディスカッションが行われ、学科の枠を超えた多角的な意見交換がなされました。










授業の最後には、各グループのディスカッションの内容や積極的な意見交換の実践などについて教員から高い評価を受けた上位5グループがディスカッション内容についてプレゼンテーションを行いました。参加学生による投票により、「ベストプレゼンテーション賞」「優秀賞」が選出され、教員評価点では上位にならなかったけれども、グループの学修活動において評価すべき光るものがあったと教員が評価したグループに『審査員特別賞』が授与されました。






「ベストプレゼンテーション賞」を受賞した医学部医学科4年の中郷 資さんは、「これまでは一つの答えに絞ることを無意識に意識していたが、選択肢を広げることの大切さを感じた。さまざまな専門性を持った人がそれぞれの立場から意見を述べ、共有することで、患者さんの治療の可能性を広げられるような気がした。これからの臨床実習に向けてモチベーションが上がった」と感想を話してくれました。
授業を担当した古村美津代教授(医学部看護学科)は、「看護学科の学生は『生活』という視点から、この方のQOL(生活の質)をどのように高められるかを考え、医学科の学生は『疾患の治療』や『苦痛の軽減』を中心に、それぞれの立場から意見を出していました。お互いの専門性を尊重しながら、非常に良いグループワークができたのではないでしょうか。この貴重な経験を今後の医療現場で生かし、多職種連携の中でそれぞれが責任ある役割を果たしてくれることを期待しています」とコメントしました。