学部・大学院のTOPICS ジェンダーの学びを探究するかるた会を開催しました

5月28日、御井キャンパス地域連携センター「つながるめ」にて、ジェンダーの学びを探究するかるた会を開催しました。学生や久留米市役所の職員など、約25名が参加し、楽しみながらジェンダーに関する社会課題について理解を深めました。


本取り組みは、文学部情報社会学科の2年生以上を対象とする授業「現代社会の探究C」(担当:江藤智佐子教授)の一環として実施されました。この授業では、SDGsの目標である「ジェンダー平等」および「働きがいも経済成長も」に焦点を当て、現代社会における課題と向き合い、主体的に考える力を育むことを目的としています。
今年度も昨年に引き続き「日本のジェンダーギャップ指数はなぜ改善されないのか」というテーマのもと、教育や労働市場におけるジェンダー課題の深掘りに取り組んでいます。今回の授業で使用した「ジェンダーかるた」は、他大学の「ジェンダーかるた」の取り組みを参考に、昨年度の受講生がアレンジした教育ツールです。手作りのかるたを用いた学び合いが、久留米市協働推進部 男女平等推進センターの目に留まり、本年度は連携授業として実施することになりました。学生たちはこれまでに、取り札(表)とその裏に記された解説札の作成に加え、学びをより深めるためのルールブックも制作しています。
今回の「かるた会」は、その成果を実際に活用し、実践的な学びの場として展開したものです。






参加した学生たちからは、「かるたにすることで、遊び感覚で楽しく学べるのが良いと思った」「自分たちで作成する中で、それまで気づいていなかった偏見に気づかされ、その気持ちを取り札に込めた」「さまざまな事例を知ることで、自分にとっての“当たり前”が、社会全体では必ずしも当たり前ではないことに気づかされた」などの感想が寄せられました。
今後は、この「ジェンダーかるた」を啓発ツールとして地域の中で活かし、将来的には若い世代のジェンダーに対する意識を育む材料として、教育現場にも活用してもらえるよう働きかけを行っていく予定です。
なお、学生たちが制作した「ジェンダーかるた」は、6月15日よりえーるピア久留米にて展示されます。
