学部・大学院のTOPICS 商学部学生がマレーシアの企業で研究発表【商学部】

9月2日と3日に、商学部の近江教授と木下教授のゼミに所属する学生6名がマレーシアの首都クアラルンプールの現地企業で日ごろの研究成果を発表しました。この研修は2023年に始まり今回が2回目となります。(2023年度の様子はこちら)
この研修には目的が二つあります。まず、日本と繋がりのある海外のビジネスの現場を見学することで、商学部の学生として、教科書だけでは学べない本物の知識を得ることです。また、日ごろの研究成果を現場で働く専門家の皆さんの前で発表し、質疑応答を通じて様々な知見を得ることにあります。さらに、発表はすべて英語でなされるため、プレゼン資料などすべて英語で準備しなければならず、学生たちにとっては実践的な英語を学ぶ機会にもなりました。
自動車再生ビジネスとコンテナ集積基地から学ぶ(1日目)
9月2日には自動車部品の再生を行う企業にて、マレーシアの自動車産業と会社説明を受けた後、2人の学生が研究発表しました。発表内容は「電気自動車に使われるリチウムイオン電池の再生と地球環境問題」です。


発表の後は、会社の敷地にある作業現場を見学しました。この企業では主に日本から中古車を輸入し、エンジンなどの主要部品については再生し、アルミ、銅などの金属については資源として再利用できるように処理しています。マレーシアでは再生部品から新たに自動車を生産するビジネスがあり、ここはその中核を担う企業です。





また、午後からはマレーシア国内最大のコンテナ集積基地であるクラン港を訪問しました。クラン港は世界各地からコンテナ船が集結しています。国の重要施設であるため厳重な警備の中、警察車両に先導されながら、一般では見ることのできない施設を見学することができました。

海外で躍進する日本の物流業界を知る(2日目)
9月3日には日本の大手物流企業の現地法人を訪問し、マレーシアの貿易事情と会社説明を受けた後、4人の学生がそれぞれ「自動車産業のCO2削減」と「物流を支えるIT人材」に関するテーマで研究発表を行いました。










今回参加した学生たちの研究テーマは物流を取り巻く様々な問題に焦点を当てています。学生たちの関心は環境問題と効率性、IT人材育成といった重要なテーマです。発表会場では、質疑応答を通じて、現場で働く人たちからの助言や本音を聞くことができ、授業や教科書だけでは学ぶことのできない貴重な経験ができました。