学部・大学院のTOPICS 【附設中学校】30年以上の伝統が復活!中学2年生が「百人一首大会」で古典の世界を謳歌
久留米大学附設中学校にて、伝統行事である「百人一首大会」が開催されました。30年以上前から続く恒例行事でしたが、コロナ禍を経て数年間の中断を余儀なくされていました。今年、中学2年生(56回生)によって、久しぶりにその熱狂が戻ってきました。
古典を身近に、絆を深く
この大会は、古典を身近に感じて今後の学びに活かすこと、そしてクラスや班の団結力を高めることを目的に開催されています。競技は、「生活班(風紀・学習・環境・体育・保健・図書)」単位で競う対抗戦。4名ずつのチームが交代で出場し、班ごとの合計点数とクラス優勝を争います。
開会式では、学年主任の藤木先生から「約1400年前(天智天皇の御代)から続く歌が今も理解でき、心の中に息づいている。日本語の凄さを感じながら、今日は楽しんでください」との挨拶があり、古(いにしえ)の言葉に思いを馳せながら競技がスタートしました。
百人一首部による「肉声の朗詠」が彩る真剣勝負
今大会の大きな特色は、初めて生徒による「肉声の朗詠」が行われたことです。百人一首部の平野さん、今澤さん、石橋さんの3名が詠み手を担当。張り詰めた空気の中、柔道場に響き渡る美しい朗詠が、大会の格調をいっそう高めました。
何事にも全力で取り組む附設生らしく、「負けたくない!」という気概に溢れ、試合の合間には応援するだけでなく、手元の「小倉百人一首」の教材を読み込んで次の対戦に備えるなど、熱心に取り組む姿も印象的でした。
現代にも響く、三十一字(みそひともじ)の魅力
人気漫画やドラマの題材としても知られる在原業平の歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川…」が詠まれると、会場は沸き立ちます。上の句のわずかな響きに反応し、各チーム一斉に手が伸びる熱戦が繰り広げられました。
生徒たちに「推しの歌」を尋ねると、感性豊かな答えが返ってきました。
「情景がありありと伝わってくる”田子の浦にうち出でて見れば白妙の…(山部赤人)”の歌が好きです」
「崇徳院の”瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の…”っていう恋の歌は、ロマンチックで惹かれます」
古典の世界を単なる暗記対象ではなく、当時の人々の情景や感情として捉え、楽しんでいる様子が伺えました。
白熱した戦いの結果、見事総合優勝に輝いたのはDクラスでした。
ひさしぶりの開催となった百人一首大会。伝統を繋いだ2年生たちは、競技を通じて古典の奥深さと、仲間と切磋琢磨する喜びを再確認した一日となりました。