研究・産学官連携の研究TOPICS ハイブリッドトレーニングシステムが宇宙飛行士の筋肉萎縮予防に効果を発揮

ハイブリッドトレーニングシステムが宇宙飛行士の筋肉萎縮予防に効果を発揮

本学医学部整形外科学講座・志波直人教授らの研究グループが開発した「ハイブリッドトレーニングシステム」を用いた宇宙飛行士の筋肉萎縮予防に関する研究論文が、8月21日(米国東部標準時間午後2時)、米科学誌「PLOS ONE」の電子版に掲載されました。本研究は、2009年度国際公募国際宇宙ステーション利用研究に採択され、2014年4月に国際宇宙ステーションにおいて実施されたものです。宇宙飛行士一人の片腕にハイブリッドトレーニングシステムを装着し、1か月間トレーニングを実施したところ、宇宙ステーション内でも安全かつ容易にシステムを使用でき、なおかつ筋肉や骨の委縮を予防できることが示唆される結果となりました。

「ハイブリッドトレーニングシステム」

運動で収縮する筋肉とは逆の筋肉を電気で刺激して運動抵抗とし、重力に代わる運動抵抗を発生させるもので、ダンベルなどの特別な器具を使わずにトレーニングができ、筋力の維持・増強を可能にするものです。当システムは、2009年度国際公募・ライフサイエンスおよび宇宙医学分野における国際宇宙ステーション利用実験候補テーマとして選定され、2014年4月3日から4週間にわたり、本学とJAXAの共同研究として国際宇宙ステーションで実験が行われました。実験の結果、微小重力においても筋肉萎縮の予防効果が期待できることが確認されました。

研究TOPICS

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