研究・産学官連携の研究TOPICS 久留米大学研究ブランディング事業・先端癌治療研究センター「医療フォーラム2020」

先端癌治療研究センターでは、毎年「市民公開講座」を開催し、最新の「がん治療・研究」に関する情報を皆さまにお届けしています。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、オンラインによる動画配信の形式で開催しました。(「コロナ禍のがん医療」をテーマとしたフォーラムと、「身近になった『がん免疫療法』」をテーマとした「医療講演」の2部構成)


コロナ禍でがんなどの診療をためらったり、日々の生活に不安を持たれている方も多いのではないかと思います。そんな不安を少しでも解消いただけるよう、「医療編」、「こころとからだ編」という2つのテーマをご用意しました。
フォーラム開会の挨拶
(1) 医療編
前編 「がん医療に関するガイドラインQ&Aの解説」
先端癌治療研究センター 所長 山田 亮 教授
先端癌治療研究センター所長の山田亮教授が、日本を代表する3つのがん関連学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会の合同チームによって作成された「新型コロナウイルス感染症とがん診療について」というガイドラインQ&Aをもとに、「コロナ禍でのがん医療」について分かりやすく解説します。
後編 「新型コロナワクチン及び治療薬の開発状況」
先端癌治療研究センター 所長 山田 亮 教授
先端癌治療研究センター所長の山田亮教授が、新型コロナワクチン等の開発状況について解説します。
(2) こころとからだ編
「コロナ禍でのこころの健康」
保健管理センター 大江 美佐里 准教授
大学病院のカウンセリングセンター長として患者さんの診療にあたっている、保健管理センターの大江美佐里准教授が、オリジナルの「ころなかるた」を使ってコロナ禍で「こころの健康」を保つために気をつけてほしいことなどをお伝えします。
「がん医療とポジティブ心理学」
大学院心理学研究科 津田 彰 教授
「ポジティブ心理学」を研究する大学院心理学研究科の津田彰教授が、コロナ禍で疲弊した「こころ」をどう前向きにしていくか、また最近話題となっている「マインドフルネス※」について分かりやすく解説します。
(※マインドフルネスとは、意識的に自分の注意を目の前にあることや状況に向け、脳を活性化させ、ストレスをたまりにくくしたり、仕事のパフォーマンスを上げたりする効果があるとされています)
(3)実践編
「マインドフルネス ヨガ」
一般社団法人日本ヨーガ療法学会 ヨーガ療法士 田中千絵さん
「こころとからだ」の実践編として、手軽にできる「マインドフルネス ヨガ」のやり方を、大学院心理学研究科の学生と一緒に分かりやすく解説します。
第1弾:アイソメトリック(“等尺性”、”等長性”と訳され、「静的動作」で筋肉を伸縮させずに一定の姿勢をキープして負荷をかけること)を用いた、心を落ち着かせ、自分のありのままを受け入れるための、静的なマインドフルネスヨガです。
第2弾:アイソトニック(関節を動かし、筋肉に力を入れて反復動作を行うこと)を用いた、毎朝自分を目覚めさせたいときにぴったりの、動的なマインドフルネスヨガです。身体を動かした後に呼吸を整えながら、自分のありのままを受け入れていきます。
大学病院で診療にあたる医師らによる、最新の「がん免疫療法」についての医療講演です。(以下からプレビューを視聴できます)
(配信のお申し込みは終了いたしました。たくさんのご視聴ありがとうございました)
医療講演 開会の挨拶
(1)「新時代のがん免疫療法」
久留米大学先端癌治療研究センター所長 山田 亮
(2) 「がん薬物療法における免疫チェックポイント阻害剤の立ち位置」
久留米大学病院外来治療センター 助教 深堀 理
(3) 「大きく変わった肺がん治療」
久留米大学医学部内科学講座 呼吸器・神経・膠原病内科部門 准教授 東 公一
(4) 「CAR-T、遺伝子改変免疫細胞療法」
久留米大学医学部内科学講座 血液・腫瘍内科部門 教授 長藤 宏司
