研究・産学官連携の研究TOPICS 「第91回カフェで学ぼうがんのこと」を開催しました

2月19日(水)15:30~17:00、久留米大学福岡サテライト(福岡市中央区天神)にて「第91回カフェで学ぼうがんのこと」を開催しました。
テーマ:子宮体がん
講師:津田 尚武 先生(久留米大学医学部産婦人科学講座 講師)

子宮癌は子宮の入口付近(頸部)にできる子宮頸癌と奥の方(体部)にできる子宮体癌に分類され、以前は頸癌の患者さんがほとんどでしたが、現在では病棟の7~8割が体癌の患者さんとなっていることを紹介しました。子宮体癌は子宮体部の内膜から発生することから子宮内膜癌ともよばれており、女性ホルモンのエストロゲンがかかわっていること、正常な子宮内膜に異常な細胞が発生したとしても毎月の生理によってはげ落ちてしまうが、何らかの理由によりエストロゲン刺激が継続すると内膜がはげ落ちずに、異常細胞が増殖し、癌になることを説明しました。
後半では子宮体癌の治療法についてお話しました。根治的な標準治療は手術療法であること、しかしながら、内膜に限局した初期の癌で、かつ未婚もしくは出産を希望される場合には、妊孕性(にんようせい:妊娠する力)を温存させるホルモン療法(MPA療法)が可能であることを紹介しました。