研究・産学官連携の研究TOPICS 八木朝子准教授が「第60回小島三郎記念技術賞」を受賞しました (医学部医療検査学科)

医学部医療検査学科の八木 朝子准教授が「第60回小島三郎記念技術賞」を受賞しました。
「小島三郎記念技術賞」は、元国立予防衛生研究所長故小島三郎博士のご遺徳を永く記念するため、1965(昭和40)年に公益財団法人 黒住医学研究振興財団により創設され、臨床検査ならびに衛生検査領域において優れた検査方法、術式の考案改良を行い、検査技術の普及発展に功績のあった方に贈呈されます。
今回の受賞は、八木准教授がこれまで睡眠検査の分野において、研究・開発・教育・検査の適正化に継続的に取り組んできた功績が高く評価されたものです。

八木 朝子准教授のコメント
「この度、『終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)の標準化と技術推進ならびにAI解析アルゴリズム開発』の題目にて、歴史と栄誉ある本賞を黒住医学研究振興財団から贈呈されたことは、望外の喜びです。故岡田保先生(名古屋大学教授)がされていた睡眠時無呼吸症候群の睡眠脳波研究の助手として学生時代に始めたこの検査を、これまでの39年間、研究と臨床の両者で続けてきました。多くの先生方、先輩方のご指導やご支援、また、職場の同僚の働き、そして学会の仲間達との活動なくしては、実現しえなかったことを実感し、この場を借りて心より感謝申し上げます。
また、ヒトの健康増進には睡眠がとても大切です。本学では『スリープラボ』を設置し、学生がPSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)を学べる環境を提供しています。この受賞を励みに、学生教育にも一層努力して参りますので、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」
本学では、学生教育の一環としてスリープラボを設置し、医療現場でも重要視されるPSGを学べる環境を提供しています。PSGは睡眠障害の診断において客観的かつ精度の高い検査法であり、教育目的でこうした設備を教育に活用している大学は全国でもごくわずかです。
睡眠医療のニーズが高まるなか、本学では専門性を持った教員のもと、臨床力と研究力の両面から学べる機会を提供しています。また、外部機関との共同研究も進められており、教育と研究の拠点としての役割も担っています。