お知らせ 最新鋭の血管撮影装置が稼働開始【医療センター】

心臓カテーテル検査・治療から四肢末梢血管インターベンション(血管内治療)まで、さまざまな術式に柔軟に対応

医療センターでは、血管撮影装置の更新に伴い、令和5年5月に最新鋭のAlphenix Sky(キヤノンメディカルシステムズ社製)を導入しました。

血管撮影装置Alphenix Sky(キヤノンメディカルシステムズ社製)
血管撮影装置Alphenix Sky(キヤノンメディカルシステムズ社製)

この撮影装置は、天井走行式Cアームに58インチ大画面モニタを備え、心臓カテーテル検査・治療から四肢末梢血管インターベンション(血管内治療)まで、広い範囲のさまざまな術式に柔軟に対応します。従来の装置に比べて、より高画質、低線量での手技が可能で、患者さんやスタッフの被ばく量を低減することができるようになりました。

特に、最新のデジタルプロセッサーは、従来と比較し16倍のダイナミックレンジをもち、少ないX線量(従来の約50%減)で微細な血管まで描出できます。これまでハレーションなどによって欠陥していた情報もしっかりと抽出することができるようになりました。また、特殊な透視機能(Dynamic Device Stabilizer:リアルタイムステント強調処理)を搭載しており、ステントやバルーンなど治療デバイスの視認性を向上させることで、病変に対するデバイスの位置決めを容易にしました。

必要な画像を高画質で瞬時に表示できるため、より質の高い検査・治療を提供できるようになりました
必要な画像を高画質で瞬時に表示できるため、より質の高い検査・治療を提供できるようになりました

さらに、手技中の被ばく線量をリアルタイムに算出し、どの部位にどの程度のX線が照射されているか推定後、カラーマッピングで可視化します(Dose Tracking System:被ばく線量のマネジメント機能)。施行医は常に患者さんの被ばくを意識しながら手技を行うことができるので、放射線皮膚障害のリスク低減に効果的です。

被ばく線量を可視化し把握することで被ばく低減につながります
被ばく線量を可視化し把握することで被ばく低減につながります

これらの他にもさまざまな手技支援機能を搭載していますので、今後も患者さんに安心で安全なカテーテル検査・治療を提供してまいります。