学部・大学院のTOPICS 「グローカル・キャリア(筑邦銀行・三井住友銀行連携講座)」地域が抱える課題解決に向けて

本学では、入学から卒業まで「キャリア」を軸に教育と支援の充実を図っています。
本学のキャリア教育科目「グローカル・キャリア(筑邦銀行・三井住友銀行連携講座)」は、筑邦銀行、三井住友銀行、本学が連携し、両行の協力を得て毎年開講している授業です。
本学基盤教育研究センター酒井佳世准教授指導のもと、学生が地域の現状や課題に向き合い、学生自身が解決策を考え提案することで、久留米・筑後を中心とした地域、そして世界で活躍するグローカル(グローバル+ローカル)な人材に成長するための教育を行っています。
地域課題解決に向けたプレゼンテーション発表
1月15日には御井キャンパスで「グローカル・キャリア(筑邦銀行・三井住友銀行連携講座)」の授業を履修する文系学部の1・3年生(4グループ)が筑邦銀行、三井住友銀行からお迎えした講師の方々に向けて、地域課題の解決策を提案する最終プレゼンテーション発表を行いました。
当日は現地の朝倉市役所から林裕二市長や市職員の方々がお越しになり、学内からも内村直尚学長が参加するなど多くの関係者にご覧いただきました。


今年度は、朝倉市の「水をテーマに朝倉を盛り上げるには」をメインテーマに、現地視察やヒアリングを重ねて地域が抱える課題解決のためのアイデアを出し合い意見をまとめました。
途中の中間発表では講師陣にアドバイスを貰いながら軌道修正を繰り返し、約4カ月をかけてプレゼンテーションをむかえ、それぞれ掲げた課題の解決に向けて、観光、名産品の魅力を活用した案が出てきました。
各グループのプレゼンテーション
「ペロッと⁉朝倉『スイーツ』の祭典」
「シェアリングで広がる癒しの空間!簡易サウナで地域活性化を目指して」
「自然を楽しむ!水の都朝倉」
「朝倉で見つける、もうひとつのふるさと」


各グループの発表後、講師からは良かった点として「プレゼンテーションの中に二つのアイデアが組み込まれているが、全体の資料の作りこみもわかりやすくて非常に聞きやすかった」「データや具体的な数値が発表に組み込まれていたので、説得力があった」などの評価をいただき、改善したらもっと良くなる点について「他県の取り組みを成功事例として紹介することは具体的な事例として分かりやすいが、いいところを真似してブラッシュアップできるようにするとよりいいアイデアが生まれる」「実際にお店を出す人、経営者の目線で考えてくれると具体性が増す」など、プレゼンへのフィードバックやアイデアを実現するための課題解決の方法についてもアドバイスをいただきました。


プレゼンテーション終了後、内村直尚学長は各グループのプレゼンテーションについてコメントを残し、林裕二朝倉市長からは、「学生たちのアイデアは朝倉市の発展に向けた貴重な提案であり、市と大学の協力関係をさらに深めていきたい」というお言葉をいただき、発表会は温かい雰囲気の中で締めくくられました。

プレゼンテーションで発表した学生の感想
経済学部経済学科3年吉野 敦也さんからプレゼンテーションを振り返って「市長、学長など多くの社会人の前で発表してこれまでにない緊張感でした。今回の課題は、なにもないところから検討していく中でグループメンバーとともに苦戦しました。発表では、根拠となるデータを用いて説明することの重要性を学ぶことができました」などのコメントがありました。