学部・大学院のTOPICS 医学部看護学科設立30周年記念式典が開催されました

久留米大学医学部看護学科設立30周年を記念した式典・講演・祝賀会が、3月2日に久留米大学看護学科・医療検査学科1号館で開催され、教職員、学生、卒業生など約100名が参加しました。
医学部看護学科は、1928年に開設された九州医学専門学校附属病院看護婦養成所を前身とし、高等看護学校や看護専門学校を経て、1994年に現在の学科として設立されました。医学部ならではの充実した教育環境のもと、長い歴史の中で培われた伝統と最先端の医療教育を融合し、最新の医療技術や地域医療に対応できる実践力を育成しています。


はじめに行われた式典には、永田見生理事長や内村直尚学長をはじめ、多くの関係者が出席しました。永田理事長は、医学部看護学科の前身である九州医学専門学校附属病院看護婦養成所の時代から現在の看護学科に至るまでの歩みを振り返り、その長い歴史と数々の功績を称えました。そして、2028年に迎える100周年に向け、これまで築き上げてきた伝統を大切にしながら、さらなる発展を遂げることへの期待を寄せました。内村学長からも、昨夏に完成した新校舎について紹介があり、今後の旭町キャンパスのリニューアル方針について触れながら、「医学部の3学科が集うこの場で、学生時代からチーム医療の基礎を築き、より充実した医学教育を提供できるよう努めてまいります」と、未来への決意が述べられました。


続く記念講演では、元世界医師会会長であり、本学医学部同窓会長でもある社会医療法人 弘恵会 ヨコクラ病院理事長の横倉義武先生を講師としてお招きし、「人と動物の健康を考えるワンヘルス」をテーマにご講演いただきました。
横倉先生は、人間と動物、さらには環境を含めた総合的な健康管理の重要性についてわかりやすくご説明され、福岡県におけるワンヘルス拠点設置の必要性や、今後のワンヘルス教育の展望についてもお話しをいただきました。ご自身の豊富な経験を交えたお話に、参加者は熱心に耳を傾ける様子が見られました。




記念講演の終了後に行われた祝賀会は、石竹医学部長と大学病院の山本看護部長の挨拶で幕を開け、続いて野村病院長の乾杯の発声により華やかにスタートしました。会場では、学生によるダンスや「瑠璃色の地球」の歌唱が披露され、温かい拍手が送られました。参加者は世代を超えて交流を深め、看護学科の30年の歩みを振り返るとともに、今後のさらなる発展を願いながら、和やかなひとときを過ごしました。












益守看護学科長は、「今回の式典、講演会、祝賀会は、看護学科としてこれまでをふりかえり、未来への新たな一歩を踏み出す場になったと感じています。これまでの30年の歩みを大切にしながら、今後も学生、教職員、卒業生の皆さんと一丸となり、さらに発展させていきたいです」と挨拶し、看護学科の未来への期待を力強く述べました。