研究・産学官連携の研究TOPICS 「第94回カフェで学ぼうがんのこと」を開催しました

 「第94回カフェで学ぼうがんのこと」を開催しました

5月15日(金)15:30~17:00、「第94回カフェで学ぼうがんのこと」をインターネット上で開催しました。

テーマ:がんの免疫療法

講師:山田 亮先生(久留米大学先端癌治療研究センター 教授・所長)

新型コロナウイルスの第一波は終息の兆しを見せていますが、今月も感染拡大防止のため、インターネット上の会議システムを利用して「カフェで学ぼうがんのこと」を開催しました。セミナー参加申込者には事前にミーティングIDとパスワードをメールでお知らせし、各自のスマホやパソコンから参加していただきました。

がんの免疫療法は4大治療のひとつとして確固たる地位を得ています。そこで、適応があってさえいれば誰でも保険診療として受けられる治療と、まだ研究段階のものとに分けて概要を説明しました。保険診療で受けられる治療として、免疫チェックポイント阻害療法とCAR-T細胞療法があることを述べたうえで、免疫チェックポイント阻害療法について、そのメカニズムと適応症についてお話しました。癌を排除する免疫機構は「がん免疫サイクル」と呼ばれており、このサイクルにはブレーキとアクセルが存在すること、免疫チェックポイント阻害療法はこのブレーキを解除することにより、がん細胞を排除する治療法であることを説明しました。また、CAR-T細胞療法はがんと闘う戦闘部隊を外から投入する治療法であり、白血病やリンパ腫の治療に適応があることをお伝えしました。

今回、講師は久留米大学先端癌治療研究センターから、進行役・司会は共同主催のNPO法人ウィッグリングジャパン(福岡市)のオフィスから参加しました。カメラの前の講師と参加者との質疑応答は事前にメールでいただいたものへの回答も含め活発に行われました。また、特別緊急事態宣言下の東京からも参加者がおられました。

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