研究・産学官連携の研究TOPICS 医学部看護学科田中佳代教授が「一般社団法人日本家族計画協会会長表彰」を受賞

医学部看護学科田中佳代教授が「一般社団法人日本家族計画協会会長表彰」を受賞

医学部看護学科の田中佳代教授が健やか親子21全国大会において「一般社団法人日本家族計画協会 会長表彰」を受賞しました。この表彰は、多年にわたり母子保健、家族計画、思春期保健の分野で顕著な貢献をされた方に贈られるものです。

田中教授は、二十数年にわたり思春期保健事業および母子保健に従事し、個々の対象者への直接的な支援だけでなく、組織の設立や社会的な発展にまで活動の幅を広げてきました。1998年に始まった看護学科のサークル「レピーフ(LEPEEF)」では、ピアエデュケーションを通じて性感染症(STD)や性に関する正しい知識を広める活動を支援し、看護学科学生、支援教員と共に地域の中学・高校など74校で継続的な健康教育を実施しています。その影響は地域を超え、新聞やテレビなどのメディアを通じて社会全体に広がっています。

さらに、糖尿病を持つ女性の性や妊娠・出産を研究テーマとし、その分野の第一人者として「糖尿病を持つ女性・家族と看護職者のためのセミナー」を全国各地で主催。日本糖尿病・妊娠学会の理事・評議員・編集委員として、学術的見地からも大きな貢献をしています。

田中教授のこれらの活動と功績が高く評価され、今回の受賞に至りました。


写真後列中央が田中教授
写真後列中央が田中教授

田中佳代教授のコメント

今回、表彰頂きましたが、これは26年目を迎えますサークル「レピーフ」の活動に、一生懸命取り組んでくれた卒業生・在校生の皆さん、支援をしてきた母性看護学教員の全員で頂いた賞だと思っております。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)は、基本的人権の一つですが、日本ではそれを教える包括的性教育は進んでおりません。レピーフは子どもたちが、性の問題や大切さを考えるきっかけをつくり、性に対し自らの考えを自己決定できるようピア(仲間)の立場から一緒に考えていく活動です。現在、久留米市男女平等推進センターと共同の活動も始まりました。地域の子ども達のSRHRの向上に向けた取り組みの一つとして、今後も継続していきたいと思います。ご支援のほどよろしくお願い致します。

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