研究・産学官連携の研究TOPICS 米国レジデンシー枠を獲得 世界に挑む医師の第一歩
医学部免疫学講座の定永高幸助教が、米国の医師資格試験であるUSMLE*1 (Step1・Step2)とOETに合格し、このたび米国・コネチカット大学(UConn)のレジデンシー*2(臨床研修医)枠を獲得しました。
アメリカの医師研修制度は「マッチング」と呼ばれる仕組みにより、レジデンシー枠応募者と病院双方の評価・希望をもとに配属が決定され、選ばれなければ研修に進めないという厳しい選抜制度となっています。
その競争の厳しさは診療科や条件によって異なりますが、海外医学部出身者の場合、限られた枠を世界中の医師が争うため、単に試験に合格するだけでなく、語学力や臨床能力を含めた総合的な実力と実績が求められます。
*1 米国医師資格試験・USMLE(United States Medical Licensing Examination)
米国の医師免許(ECFMG Certificate)を取得する際に行われる国家資格試験。アメリカで医師として働くために必要な試験で、高い専門知識と語学力が求められる難関試験です。
*2 レジデンシー枠
医師免許取得後に専門分野の臨床経験を積むための研修制度で、病院ごと・診療科ごとに定員が厳密に決められています。世界中から応募が集まり、試験成績、臨床経験、推薦状、英語での面接などを総合的に評価して選抜されるため、海外出身の医師にとっては非常に狭き門となっています。
定永高幸助教のコメント
アメリカで内科研修医としてキャリアを開始できることに、大きな安堵とともに、これまでの努力が一つの形になったことを実感しています。マッチング結果を受け取った際には喜びと同時に、ここからが本当のスタートであるという緊張感も抱きました。
今後は内科研修を通じて基礎的な臨床能力を身につけるとともに、将来志している呼吸器・集中治療領域(Pulmonary Critical Care)において、臨床と研究の双方から貢献できる医師を目指します。
医学部における基礎医学教育の段階からご指導いただいた免疫学講座の溝口充志教授・溝口恵美子教授をはじめ、久留米大学の先生方には多くの場面でご指導を賜りました。皆様のご支援なくして今回の結果はなく、心より感謝申し上げます。
私は久留米大学医学部を卒業し、初期臨床研修も同大学で経験した「久留米-trained」のバックグラウンドを持っています。久留米大学には後輩を育成する強固な文化があり、指導医の先生方は高度な知識や技術を惜しみなく共有してくださいます。現在在学中の皆様にも、この恵まれた環境を最大限に活用し、学びを深めていただきたいと思っております。
私自身も今後は久留米大学で培った学びを礎に、その価値を次世代へ還元できる医師を目指してまいります。
今回の成果は、国際的な基準での医学知識・臨床能力に加え、厳しい選抜を突破する総合力を備えていることを示すものです。久留米大学における教育・研究の国際的な広がりを体現するものであり、海外での活躍を志す学生にとって大きな指標となる成果といえます。久留米大学医学部では、医学教育研究センター国際医学交流部門のもと、そうした学生の挑戦を積極的に支援しています。