研究・産学官連携の研究TOPICS 日本における幸福感尺度の品質保証:約15,000名のデータに基づく初の証明
研究の概要
文学部心理学科の浅野 良輔准教授や佐藤 剛介教授らの研究グループは、幸福感を測定するための質問項目「人生満足度尺度」の日本語版が、科学的に有用であることを初めて証明しました。本研究成果は、2026年4月30日に米国科学誌「Journal of Personality Assessment」オンライン版に掲載されました。
人生満足度尺度は、5つの質問項目から構成されており、幸福感を研究するためのツールとして世界で最も広く知られています。しかし、日本語版人生満足度尺度の学術的有用さは、これまで正式には検証されていませんでした。
本研究グループは、18~79歳の日本在住者14,913名から得られた日本語版人生満足度尺度の調査データを分析しました。その結果の例として、以下が挙げられます。
- 性別や年代、地域を問わず等しい精度をもつ。
- 6週間後に測定しても結果が安定している。
- 本人の回答と本人をよく知る他者(配偶者)の回答が一致している。
これらの結果は、日本語版人生満足度尺度の学術的有用さを裏づける重要なエビデンスです。
今後期待されること
本論文の知見は、日本語版人生満足度尺度に基づく過去の研究を正当化するだけでなく、この尺度を用いた将来の研究を後押しするものです。本研究は、日本人の幸福感にまつわる謎を解き明かすための礎になることが期待されます。
論文情報
【雑誌名】Journal of Personality Assessment
【論文名】Validation of the Satisfaction with Life Scale in Japan: A large sample study
DOI: https://doi.org/10.1080/00223891.2026.2657971
公開日: 2026年4月30日
著者名
浅野 良輔(久留米大学文学部心理学科・医療経営研究センター)
伊藤 健一(レスブリッジ大学)
佐藤 剛介(久留米大学文学部心理学科・医療経営研究センター)
一言 英文(関西学院大学)
大石 繁宏(シカゴ大学)