地域貢献のTOPICS 「被災地復興と地域貢献」の授業などで豪雨被害地域の土砂排出作業を支援

「被災地復興と地域貢献」の授業などで豪雨被害地域の土砂排出作業を支援

久留米市で毎年梅雨の時期に豪雨被害を受けている地域の一つである久留米市善道寺町で5月22日(日)、排水路にたまった土砂をかき出す「しゅんせつ」作業が、久留米市土木協同組合の呼びかけで行われ、本学からも法学部の「被災地復興と地域貢献」(上村 一則教授、松田 光司教授)や「久留米・筑後体験演習」(村江 史年准教授、篠倉 大樹講師)を受講する学生や、被災地で活動するボランティアサークル(「ゆめくる」「Worcal」)などから23名が参加しました。現場には、原口新五久留米市長もかけつけ、支援への謝意が伝えられました。

開会式の様子
開会式の様子
挨拶する原口市長
挨拶する原口市長

当日は、呼びかけに賛同して集まったさまざまな企業や市民ボランティア団体など総勢約200名が5つのグループに分かれて作業エリアを分担、梅雨に備えて、堆積した土砂を掘り上げ、重機で外に出す作業が進められました。

参加した学生からは、「最初はヘドロなどで匂いがきつかったが、作業後には流れる水が透明になったのを確認でき、やってよかったと感じた」、「これまで大雨が降った後の復旧作業に参加したことはあったが、降ることに備える作業は初めてでよい経験になった。この作業で被害が減ったということがあらわれてくると嬉しい」、「どこで災害が起こるか分からないので、こうした経験を積んで、いざ災害が起こったときにどうしていいか分からないようなことがないよう備えたい」、「こういった場があれば、是非支援を続けていきたい」といった声が聞かれました。

作業開始時には、過去の水害で流れてきていた木々や土砂で淀み流れの悪かった排水路も、底が見え、きれいな水の流れを取り戻していました。

作業の様子
作業の様子
作業の様子
作業の様子

この後、学生はスクールバスで2017年九州北部豪雨の被害を受けた朝倉市杷木地区に移動し、災害から5年が経過した今もなお復旧支援が必要なエリアの支援作業を引き続き行いました。

朝倉市杷木地区での作業を振り返っての学生の声:「現場を目にすることで、災害への考え方が変わった。今日の経験を今後に生かしていきたい」、「想像していたよりも被害が大きく驚いた。ボランティアの活動が地域の原動力になるという現地の方の声を聞き、これからも積極的にボランティア活動に参加していきたいと思った」

また、今回の久留米市での排水路しゅんせつ作業、朝倉地区での被災地支援の様子は、法学部の「情報発信実践実習」の授業で参加した学生が動画で記録、朝倉では災害ボランティアサークルゆめくるのメンバーがドローンを使って復旧作業対象地域の全体が見渡せ今後の作業に活用できる動画撮影にも取り組みました。編集した映像は、朝倉市杷木地区に提供され、今後の支援活動に生かされます。

作業の様子
作業の様子
作業の様子
作業の様子

撮影した学生は、「災害は毎年起こる可能性がある。そこで心折れずに災害とどう向き合ってどう乗り越えていくかをあらためて考えるいい機会となった。今回撮影した災害支援の取り組みが人の目に触れ、市民の方が協力し合ってそれぞれの街が被害にあったときに備えるいい環境を作るきっかけになれば」と話してくれました。本学では今後もさまざまな活動をとおして、地域への支援を行ってまいります。

集合写真

地域貢献TOPICS

TOPICS:「被災地復興と地域貢献」の授業などで豪雨被害地域の土砂排出作業を支援