地域貢献のTOPICS コラム「久大軒」Vol.14 -グローバル-

連携と聞くと、地域や企業の取り組みがまず浮かぶ。
表にあまり出ないが、大学の連携も進んでいる。
しかもグローバルな。
久留米大学の国際交流のスタートは
1983年、米国の大学での海外語学研修からだとか。
今では、30近い海外の大学と学術交流協定を結んでいる。
ともすれば、協定というのは結ぶだけで
形骸化しがちだが、ここでの交流には実があるようだ。
その一つが、昨年11月に協定締結したエジプトのカイロ大学。
約20万8千人もの学生が学ぶ国立総合大学で、
文学部には40年以上の歴史を持つ日本語・日本文学科がある。
今年7月、中東・アフリカ地域での日本研究拠点を目指す
研究所がこの大学に創設されたのを記念するシンポジウムが
両校共催であり、国内外約10の大学の研究者が発表や講演をした。
世界に目を向けると、軍事力を背景にした紛争や緊張が続く。
こんな時こそ、文化や学術などの国境を越えた交流によって、
信頼や安定を生み出すソフトパワーが欠かせない。
大学が果たす役割は大きいと思う。
地域貢献TOPICS
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