地域貢献のTOPICS 市民公開講座「がんに負けない自分になろう~笑って、学んで、健康増進」を開催

2019年11月17日、私立大学研究ブランディング事業の一環として、久留米大学病院腫瘍センター主催による「がんに負けない自分になろう~笑って、学んで、健康増進~」と題した市民公開講座を旭町キャンパス筑水会館において開催しました。当日は晴天にも恵まれ約240名の皆さまにご来場いただきました。
第1部:医療講演
まず、腫瘍センター副センター長の緒方裕教授が挨拶し、医学部免疫学講座の溝口充志教授が「食と免疫でがんに挑む!」と題した講演で、「食事」と「免疫」の面から普段の生活で気をつけたいことをアドバイス、大学病院がん集学治療センターの三輪啓介講師が、がんの治療における「分子標的薬」とそれができる過程で効果を証明する目的で行われる「治験」について話をしました。その中で、今回のテーマにある「笑い」がストレスを減らして免疫力を高めることや、リウマチの痛みを改善することが科学的に証明されているといったことも伝えられました。





第2部:特別講演 「いのちの落語 ~笑いは最高の抗がん剤~」 樋口 強さん(いのちの落語家・作家)
第2部では、肺小細胞がんを克服後、現在は“いのちの落語家・作家”として活躍されている樋口強さんに「いのちの落語~笑いは最高の抗がん剤~」と題してご講演いただきました。
樋口さんはまず、がん克服までの体験談を話されました。その後の小話などを交えた寄席では会場が笑いに包まれました。講演の中で樋口さんは、「普段の生活の中で、人に楽しませてほしいと思うのではなく、相手を笑わせてあげようという一歩を踏み出してみてほしい。それで笑った相手の顔を見た自分もきっと幸せに、そして元気になるはず」と会場に呼びかけられました。



最後に腫瘍センター長の鳥村拓司教授が「久留米大学病院では、がん治療に力を入れており、がんゲノム医療など新たな取り組みも行われている。これからもこのような公開講座などをとおして皆さんにがん医療について伝えていきたい」と挨拶し閉会しました。
腫瘍センターでは、主に「がん」に関する治療部門と連携して治療を支援し、患者さんやご家族からの相談に応じるがん相談支援センターやがんに関する交流会としてのがんサロン、がん教室なども積極的に行っています。(腫瘍センターのHPはこちら)

