地域貢献のTOPICS 外国語教育研究所のコーディネートによるビジネスとアカデミックのコラボイベント「筑後エリアのニーズと外国語教育をつなぐ」を開催

外国語教育研究所のコーディネートによるビジネスとアカデミックのコラボイベント「筑後エリアのニーズと外国語教育をつなぐ」を開催

久留米大学では、ネイティブ教員を含む外国語教育研究所のコーディネートによる充実した語学教育が行われています。9月29日、その外国語教育研究所の教員を中心とした久留米大学産官学連携(Kurume University Industry Collaboration)ワーキンググループの主催による「筑後エリアのニーズと外国語教育をつなぐ」と題した産業界と教育界のコラボイベントを久留米シティプラザにて開催しました。

近年、交通機関とインターネットの普及によって、筑後地域の企業が海外向けの事業やインバウンド関連の事業を拡大していますが、コミュニケーションの中核を担う「外国語」に関して多くの問題が生じているのが現状です。

このような中、「地域のニーズに応えるために、どのような力を高める語学教育が必要か」という問いに対し、企業やNGOの関係者、大学生、留学生、研究者などが集まって意見交換を行う場を設けることが提案され、今回の催しを企画・実施することになりました。

開会に先立ち、久留米大学産官学連携ワーキンググループの代表である久留米大学外国語教育研究所の村上シャーロット准教授が、イベントの趣旨を説明しました。また、大久保勉久留米市長から届いた激励のビデオメッセージも紹介されました。


今回のイベントを説明する村上シャーロット准教授
今回のイベントを説明する村上シャーロット准教授
今回のイベントを説明する村上シャーロット准教授
大久保勉久留米市長のビデオメッセージ
大久保勉久留米市長のビデオメッセージ
大久保勉久留米市長のビデオメッセージ


【第1部】情報を共有する
第1部では、会場に集まった方々との情報共有を目的とし、「現在および将来必要とされる言語と異文化間コミュニケーションのスキルとはどのようなものなのか」について、一般社団法人コミュニケーションスキル協会の野中アンディ氏のコーディネートのもと、5名のゲストスピーカーの方々に、それぞれの立場から異文化コミュニケーションの現状について、さまざまなアドバイスや体験談を交えながらお話いただきました。

第一部の様子

テーマ:
 「どの産業と企業で外国語を使用するスタッフが必要か」
 「外資系企業を誘致する現在の取り組みについて」
 「筑後エリアの企業の人材ニーズはどのように変化するか」
 「具体的に、現在および将来に必要な言語と異文化間コミュニケーションのスキルは何か」

【ゲストスピーカー】
 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) 福岡所長 山岡寛和氏
 インアウト・ツーリズム研究所 代表 帆足千恵氏
 株式会社ちくぎん地域経済研究所 代表取締役社長 空閑重信氏
 フルトリエ・中村果樹園 代表 中村美沙氏
 IT&IPストラテジーアドバイザリー・グループ 代表 ジョエル・ブルーズ氏
 合同会社みずトランスコーポレーション 代表 水谷みずほ氏



【第2部】一緒にブレーンストーミングしましょう!
第2部では、下記のコラボレーターを交えて、会場の約150名の参加者がグループに分かれ、「筑後地域のニーズに応えるためには、どのような力を高める語学教育が必要か」について、ワークショップ形式の意見交換を行いました。

第2部のスタートは外国語教育研究所の島村恭輔教授がワークショップをアイスブレイク
第2部のスタートは外国語教育研究所の島村恭輔教授がワークショップをアイスブレイク
第2部のスタートは外国語教育研究所の島村恭輔教授がワークショップをアイスブレイク

【コラボレーター】
 ヘビーメタルアーティスト 山崎啓文氏
 一般社団法人SINKa (社会的起業家創出ネットワーク九州・アジア) 代表理事 濱砂清氏
 久留米市の観光国際課長 「MICE」 眞子克彦氏
 アイスマン株式会社 ICEMAN Corp. 代理 井植哲二氏
 株式会社ちくぎん地域経済研究 代表取締役社長 空閑重信氏
 久留米大学 理事 久原正治氏
 株式会社 タンガロイ ユニタック事業本部 マーケティング部 米村菜未氏
 株式会社筑水キャニコム エリアマネージャー Paul Benoit Ndiaye氏
 ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング 社長 ロッシェル・カップ氏
 オープンマインド 代表 Bruce Haendel氏
 イケア(IKEA) 福岡 新宮 店長 Robert Gajos氏
 イケア(IKEA) 福岡 ローカルマーケティングマネージャー 松川ちか氏
 久留米ユネスコ協会会長 白石勝洋氏
 ジェットコミュニケーションズ 代表 Andrew Hamilton氏 (敬称略)

第2部のファシリテーターを務めた外国語教育研究所の岩田好司教授
第2部のファシリテーターを務めた外国語教育研究所の岩田好司教授
第2部のファシリテーターを務めた外国語教育研究所の岩田好司教授
第二部の様子
第二部の様子
第二部の様子
第二部の様子
それぞれのグループで熱い議論が交わされ、さまざまな意見が集約されていきました
それぞれのグループで熱い議論が交わされ、さまざまな意見が集約されていきました
それぞれのグループで熱い議論が交わされ、さまざまな意見が集約されていきました
第二部の様子
第二部の様子

各グループでまとめられた意見は、GoogleのPear Deckを通して会場前方のスライドに表示され、野中アンディ氏のイニシアティブの下、会場全体で共有されました。会場では、下記のような意見が出されました。

「Stop thinking. Start doing!」「イベントと心を大切にする」「間違いを気にせず、自然体で」「外国と外国の興味を高める力」「筑後と世界と繋げる輪」「笑顔で自分の言葉を相手に伝える力」「地域企業と留学生のニーズのマッチ」「語学以外の様々なものへの興味、その結果としてニーズの理解に繋げる」「知的好奇心を高めること」「グローカルな視点SDGsの実現へ」「需要を把握するきっかけを作り、それに基づいて段階的な専門性のある教育を行う」「ビジネスを実践する語学力を楽しく身に付けよう」「異文化に興味を持って楽しむ力」「学校で専門知識を深め地元の企業のプロジェクトに参加する」「挑戦・チャレンジでスキルUPを目指す」「Education can become more interactive and meaningful with an open minded attitude that stresses cultural activities and builds skills」「映画・アニメ・ゲームなどの楽しい教材を使って外国語への興味を高め、継続して勉強したいという環境をつくり、実践の語学勉強につなげていく」

第二部の様子
第二部の様子

会場からは、「留学生への支援」「難しいこと抜きにシンプルに外国語を学ぶ(楽しむ)」といった声もあがりました。




閉会の挨拶をした外国語教育研究所のランブクピティヤ講師
閉会の挨拶をした外国語教育研究所のランブクピティヤ講師
閉会の挨拶をした外国語教育研究所のランブクピティヤ講師

最後に、外国語教育研究所のランブクピティヤ講師が、今回の企画にご尽力くださった方々への謝辞を述べ、「今回まとめられた意見を、外国語教育研究所のみならず、さら地域の教育機関にも共有し、筑後地域の語学教育に生かしていきたい」と挨拶し、閉会しました。

今後も、久留米大学外国語教育研究所は、本学のみならず、地域の外国語教育向上に向け尽力してまいります。

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