地域貢献のTOPICS 地域医療機関との連携強化へ ― リハビリテーションで築く新たな医療体制

久留米大学リハビリテーションセンターで「地域連携の会」を開催
8月8日、久留米大学医療センターにおいて「第1回 久留米大学リハビリテーションセンター 地域連携の会」を開催しました。本会は、今後予定されている医療センターの病床機能の再編と、大学病院への統合を見据え、筑後地区および佐賀県鳥栖・三養基地区の地域医療機関との連携を一層強化し、持続可能で質の高いリハビリテーション医療体制を構築することを目的としたものです。
本学では令和7年(2025年)5月に、医療センターの病棟機能を令和9年度末までに段階的に縮小し、大学病院と統合する方針を発表しています(内容はこちら)。それに伴い、整形外科・関節外科で担ってきた術後から生活期までの切れ目のないリハビリテーション医療を、地域全体で支える新たな仕組みづくりが求められています。


当日は、医療センターの再編スケジュールや診療体制の今後について大川孝浩 医療センター病院長特別補佐が説明。続いて松瀬博夫 リハビリテーションセンター長が、リハビリテーション機能の超急性期へのシフトやリハビリテーションスタッフの大学病院への統合によって体制を強化し、九州最大規模のリハビリテーション体制を構築していくビジョンを語りました。
さらに、リハビリテーション部 広田桂介技師長からは、地域の医療機関と連携した3つの取り組みが提案されました。
- 退院支援と地域移行を支える新体制:医療センターの医療連携センターにリハビリテーション専門職を兼務配置(令和7年10月より)
- リハビリテーション内容の標準化と見える化:「地域リハビリテーション連携パス」の活用
- 技術と信頼を育む交流:療法士間の相互訪問による「技術交流」の推進(「共同研修」「施設見学」「定期勉強会」「見学受け入れ」「出張指導」など双方向交流)
これらの構想は、単なる機能移転にとどまらず、「顔の見える連携」によって、患者さん一人ひとりの生活を支える継続的なケアを実現するもので、地域におけるリハビリテーション機能の全体的な向上も目指したものです。


説明後の質疑応答では、地域医療機関からの前向きなご提案や期待の声も寄せられ、今後の継続的な情報共有と協働の土台構築の一歩となりました。


会終了後は専門分野ごとのブースで情報交換会を実施


会終了後には、別室に設けた専門分野ごとのブースで連携パスの紹介や情報交換を行いました。会場では活発な情報交換がなされ、今後の地域におけるリハビリテーション機能向上に向けた連携強化の期待が感じられました。
久留米大学病院および久留米大学医療センターは、こうした取り組みを通じて、地域の医療機関の皆さまと共に、切れ目のない安心のリハビリテーション医療を提供し、地域医療の質の向上に引き続き尽力してまいります。
今後も定期的な開催や、テーマを深掘りした情報交換の場を設けることで、実効性のある地域連携を育んでいく所存です。