地域貢献のTOPICS 学生が鳥栖市で幼児と笑顔の交流「楽しい運動あそび」
11月8日、人間健康学部総合子ども学科の中原雄一教授と同学科2年の学生10名が、4歳児から未就学児を対象に、幼児期に身に付けたい運動能力(リズム感やバランス感覚など)を育むことを目的として、鳥栖市社会福祉会館で「楽しい運動あそび」を実施しました。この活動は、サービスラーニングの授業の一環として、社会福祉法人鳥栖市社会福祉協議会のご協力のもと行われました。
参加した子どもたち25名は、学生が企画した3つの運動遊びに挑戦しました。
最初の「大根抜き」では、子どもたちが腕を組んで円になって座り、足を引っ張られて円から外れたら抜く人に交代。大根になりきった子どもたちは抜かれまいと必死に踏ん張り、抜かれた後に悔し涙を流す姿も見られました。
続いての「ボールリレー」はチーム対抗戦。ボールを上に投げてキャッチして走ったり、足に挟んでジャンプしたり、背中に抱えて走ったり、棒で転がしたりと、4種類の動きから好きな方法を選んでリレー形式で競いました。難しい動きもありましたが、学生たちの声かけやサポートを受けながら一生懸命に取り組む姿がありました。
最後の「トンネルくぐり」では、チームの仲間が足を広げて作ったトンネルを、ほふく前進でくぐる運動遊びをリレー形式で行いました。狭い空間を一生懸命に進む子どもたちの姿に、見守る保護者からも笑顔がこぼれました。
保護者からは「保育参観のようだった。楽しく参加していて嬉しかった」「お友だちと協力して遊ぶ経験ができて良かった」「泣いてしまっても学生さんが上手にフォローしてくれて頼もしかった」などの声が寄せられました。
学生たちはそれぞれの運動遊びに、思いを込めて企画しました。「大根抜き」を担当した学生は「道具を使わず、ルールが簡単で、初対面でも仲良くなれる遊びを考えた。子どもたちの力強さに驚いたし、楽しんでくれて嬉しかった」と話しました。「ボールリレー」を考案した学生は「飽きさせないように動きのバリエーションを増やしたが、動きが多くて少し複雑になってしまった。子どもの発達段階を知る良い機会になった」と振り返り、「トンネルくぐり」を企画した学生は「常に何かをしながら遊べる内容を考えた。年齢によって動き方や協力の仕方が違い、発達の差が分かって勉強になった」と語りました。
今回の活動は、学生たちにとって、子どもたちとふれあいながら多くの学びを得る貴重な経験となりました。
総合子ども学科では、学生が地域に出て、子どもや地域の方と直接関わりながら学ぶ実践的な学びの機会を重視しています。今後も、地域社会への貢献と実践的な学びの機会を結びつけた活動を積極的に展開していきます。