学生生活・就職のTOPICS 大学院生が中学校で講演【心理学研究科】
3月17日、大学院心理学研究科前期博士課程2年の戸髙日奈子さんが、久留米市立明星中学の1,2年生を対象に、自身の経験を伝える講演を行いました。 戸髙さんは生まれつき手足が不自由で車いすをつかって生活をしています。家族や支援員、級友などの助けを受けて、地元宮崎の小中学校、高校、大学へと進学し、臨床心理士の資格取得のため2021年に久留米大学大学院に進学しました。今回の講演は、昨年11月に戸髙さんのことが「障害ある人にも選択肢を」という記事で新聞に紹介され、それを見た明星中学校の先生から講演依頼があり実現したものです。
明星中学校の生徒たちは事前に新聞記事を読んで質問を送っており、それを受けて戸髙さんは、スライドを使って、自己紹介、今までの自身のこと、今後の夢などを話しました。楽しかったこと、つらかったことは何ですか?という質問が多かったということで小学校、中学校、高校をどのように過ごしたのか、たくさんの写真とともに講演しました。楽しかったことは学校行事などで友達と盛り上がったこと、つらかったことは体調の不調や入院があったこと、それでも受験や臨床心理士の資格を取得してカウンセラーになりたいという夢の実現のため、ずっと努力を続けてきたことが語られました。
夢に向かって活躍するためには、目標を明確にし、それを実現するためにやるべきことを実践し、継続する。障がいに関係なく、誰にでも当てはまる大切なことを実践している戸髙さんの話に、この日参加した1,2年生約260名は真剣に耳を傾けていました。最後に「夢に向かって頑張ることが大切だと感じました。講演にきてくださりありがとうございました」と代表生徒からお礼の言葉が述べられました。