学生生活・就職のTOPICS 第82回日本癌学会学術総会にて学生ポスター発表

第82回日本癌学会学術総会にて学生ポスター発表

2023年9月21日、パシフィコ横浜で行われた第82回日本癌学会学術総会にて、医学科4年生の増渕 啓(ますぶちはじめ)さんがポスター発表を行いました。

演題は「Involvement of Snail in glucose deprivation-induced reprogramming of amino acid metabolism in pancreatic cancer cells」です。

増渕さんは、2022年度のRMCP終了後も、先端癌治療研究センター・肝癌部門(内科学講座消化器内科部門)において古賀浩徳教授の指導の下、研究を続けていました。研究テーマは、栄養飢餓状態に対する膵癌細胞の特異な適応能力についてです。すなわち、グルコース枯渇下で、膵癌細胞は他の癌細胞に比べて有意に多くのアミノ酸取り込み分子を発現し、それがSnail介在性の上皮間葉移行に必要だったという内容です。難治癌の筆頭である膵癌における代謝リプログラミングの一端を明らかにしたユニークな研究です。

増渕さんは「一般の研究者に交じって発表する機会を得てすごく緊張しましたが、大変勉強になりました」と、成果に満足している様子でした。現在、この研究成果の論文化を進めています。