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学生発案で実現『アイデアソン』を開催

5月23日、本学御井キャンパスの地域連携センター「つながるめ」にて、START-K主催※(後援:高等教育コンソーシアム久留米)のイベント『アイデアソン』が開催されました。

「アイデアソン」とは、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、短期間に集中的に新しいアイデアを創出するワークショップ形式のイベント活動です。企業・教育機関・自治体などが積極的に導入しており、イノベーション創出の場として注目されています。

今回のアイデアソンは、「何かしたい!」という熱い想いを持った本学の学生3人が、START-Kの肥田光さん(有限責任監査法人トーマツ)に相談し、提案したことをきっかけに実現しました。

本学の学生だけでなく、近隣大学の学生や社会人など約30名が参加し、世代や所属を超えてアイデアの創出が行われ大いに盛り上がりました。

※「START-K」:次世代を担う若年層(大学生など35歳未満)による、あたらしい価値を生み出す久留米発のビジネス創出に向けた育成プログラム。
 https://start-k.com/

きっかけは学生の熱意から

本イベントの企画・運営・司会を務めたのは、文学部社会福祉学科3年の北里美弥さんで、昨年度全国の高校生・大学生を対象としたビジネスコンテストに出場し、グランドチャンピオン大会(決勝戦)に進出。企業特別賞である「ラストワンマイル賞」を受賞しました。

その後、本学も参画する九州沖縄起業家教育「PARKS」※の台湾研修内で現地の学生と共に実施された「アイデアソン」に参加した経験から、「久留米でもぜひ開催したい」との想いを強く持ち、今回の開催につながりました。

さらに、商学部の吉田武生さんは「学部の垣根を越えて交流できる場をつくりたい」という想いから企画に参加。経済学部1年の葛島蓮さんも、入学して間もない時期から積極的に関わり、学年や学部を超えたチームによる挑戦が実現しました。


※「PARKS」:国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)による「大学・エコシステム推進型スタートアップ・エコシステム形成支援」の採択を受け、オール九州・沖縄圏一体でアジアとつながるスタートアップ・エコシステムを創出することを目指す、九州・沖縄の18大学と株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP)と九大OIP株式会社により設立。
https://www.parks-startup.jp/

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2025.02.06 北里美弥さん、ビジネスコンテストのグランドチャンピオン大会へ!【社会福祉学科】

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社会福祉学科3年 北里美弥さん
社会福祉学科3年 北里美弥さん
「START-K」有限責任監査法人トーマツ 肥田光さん
「START-K」有限責任監査法人トーマツ 肥田光さん
経済学部1年 葛島蓮さん
経済学部1年 葛島蓮さん
商学部2年 吉田武生さん
商学部2年 吉田武生さん

今回のテーマは「つながるめ ✖ 〇〇」

開会式では、久留米市出身で19歳にして起業を果たし、飲食店経営をしながら一般社団法人代表理事で障がい者施設を運営する笠雅楽さんをゲストに迎え、起業のきっかけから現在の状況を参加者に熱く語りました。

続いて今回のアイデアソンの趣旨と進行についての説明が行われ、いよいよワークがはじまりました。

今回のテーマは「つながるめ ✖ 〇〇」、
参加者の多くが初対面という中、5つのグループに分かれてワークを実施。リラックスした雰囲気の中、北里さんたちも各グループをサポートして、90分間という限られた時間の中で、各グループが自由な発想でアイデアを出し合い、意見を整理し、プレゼンテーションまで仕上げていきました。

どのチームも、ユニークかつ実現可能性のあるビジネスアイデアが発表され、短時間での成果とは思えない内容に、会場からは驚きと称賛の声が上がりました。

ワークスタート!
ワークスタート!
アイデアが次から次へと出てきます
アイデアが次から次へと出てきます
たくさんのアイデアを整理していきます
たくさんのアイデアを整理していきます
プレゼンテーションの準備をします
プレゼンテーションの準備をします
グループのリーダーが発表しました
グループのリーダーが発表しました
 

イベント終盤には、フィードバックセッションもあり、START-K事務局の肥田さん、ゲストの笠雅楽さん、基盤教育研究センターの中村寛樹教授、久留米市商工観光労働部の鶴久哲志次長、高等教育コンソーシアム久留米の廣江事務局長から講評・フィードバックが行われ、参加者も真剣な面持ちで耳を傾けていました。

学生の熱意から始まった今回のイベントは、地域・大学・行政の協力によって形となりました。今後の開催は未定ながら、継続に向けた検討が進められています。学生の主体性と地域の力を融合させたこのような取り組みが、今後さらに広がっていくことが期待されます。

基盤教育研究センター 中村寛樹教授
基盤教育研究センター 中村寛樹教授
 

イベントをサポートした学生の声

北里 美弥さん(文学部 社会福祉学科 3年)
イベント当日は想像以上の盛り上がりで、『楽しかった!』という声を多くいただきました。開催して本当に良かったと心から思いました。多くの方々のご協力のおかげです。ありがとうございました!

吉田 武生さん(商学部 2年)
久留米大生が主体的に活動する場が少ないと感じていたので、自分たちで挑戦のきっかけをつくりたかったです。短期間で開催できたのは、START-Kの肥田さんや中村先生、その他関係者のみなさん、そして仲間のおかげです。アイデアが飛び交い、刺激的な時間を過ごせました。今後も継続できるよう動いていきたいです。

葛島 蓮さん(経済学部 1年)
入学して間もない中で、こうしてイベントの実現に関われたことがとても嬉しいです。参加者の熱意に触れて、久留米の学生にはまだまだ可能性があると感じました。これからも挑戦を続けていきたいです。

 

■主催:START-K 運営事務局 https://start-k.com/
■後援:高等教育コンソーシアム久留米 https://consortium-kurume.jp/

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