学生生活・就職のTOPICS 学生がオリジナルソングで久留米絣をPR、レコーディングを実施

国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品「久留米絣」。その歴史は約220年前、1800年ごろに始まりました。長年にわたり受け継がれてきた久留米絣ですが、現代では後継者不足や認知度の低下といった課題を抱えています。
本学では地元・久留米の大学として、地域の伝統を未来につなぐ活動に力を入れており、法学部ではサービスラーニングの一環として、若者の視点から久留米絣の魅力を発信する「絣フェスタ」を開催してきました。ファッションショーを中心としたこのイベントを通して、学生たちは地域文化への理解を深めながら、PR活動にも積極的に取り組んでいます。
この絣フェスタから誕生したのが、久留米絣のPRグループ「絣藍ドル・あいくる」です。久留米絣の衣装をまとい、地域のさまざまなイベントに出演することで、伝統と現代をつなぐ架け橋となっています。
そんな「あいくる」のメンバー6名が、6月28日、太宰府市のレコーディングスタジオにて、グループ初となるオリジナルソングの収録に挑戦しました。この楽曲制作は、以前から先代のメンバーたちも夢見ていたプロジェクト。「オリジナルの曲があれば、より多くの人に“あいくる”を、そして久留米絣を知ってもらえる」という思いが、実現したものです。


あいくる顧問の法学部前田俊文教授の依頼を受け、楽曲制作の全般的コーディネートを行ったのは、久留米市内の芸能プロダクション「ReNest」の田中奈月さん。作詞・作曲は、「うどん体操」のテーマソングなどで知られる須賀雅臣さん。作詞にはメンバーも携わりました。
レコーディングは、本格的な機材がそろうスタジオで行われ、メンバーたちはプロのエンジニアからマイクの使い方やブースでの立ち位置などを丁寧にレクチャーされながら、順番に録音ブースへ。初めての本格的なレコーディングに「緊張するけど、楽しい!」と声を弾ませつつも、真剣な表情で何度もテイクを重ね、ハーモニーや語尾の表現にもこだわって丁寧に歌い上げる様子が見られました。






収録に参加した小山 凜さん(法学部4年)は、「歌うことが好きなので、実際にテレビで見るようなスタジオでレコーディングができたのはとても楽しい経験でした。楽曲が完成したら、いつも一緒に活動している絣組合の皆さんや、同世代の若い人たちにもぜひ聞いてもらいたいです」と笑顔で感想を話してくれました。
メンバーたちは今後、9月初旬に天神で開催予定のお披露目イベントに向けて準備を進めていきます。また8月には、学内でミュージックビデオ(MV)の撮影も予定されております。「あいくる」のこれからの活動に、ぜひご注目ください。