研究・産学官連携の産学官連携TOPICS 福岡バイオコミュニティによる難病創薬開発の講演会に小児科学講座の原講師が登壇

福岡バイオコミュニティによる難病創薬開発の講演会に小児科学講座の原講師が登壇

久留米市は2001年から、福岡県が地域の産学官が連携して21世紀の新産業創出の重要分野に位置付けられるバイオ産業の一大集積拠点(バイオクラスター)の形成を目指す「福岡バイオコミュニティ」の中心拠点として事業を推進しています。

さらに昨年、久留米市が内閣府の「地域バイオコミュニティ拠点」(地域の企業や研究機関を中核として、特色あるバイオ産業を展開することで、持続可能な循環型社会を実現し、世界市場にも進出する企業が活躍・発展する地域拠点)の第1号に認定されたことを受け、プラットフォーム事業の一つである「オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)プラットフォーム」について、本学も医学部小児科学講座を中心に久留米リサーチパークなどと連携し、本事業推進を支援しています。

その一環として2月10日、難病の創薬開発などについて模索するイベント「臨床開発に向けた考え方と新たな研究開発手法の検索~難病疾患に取り組むすべての方へ」が久留米リサーチパークで開催され、本学から医学部小児科科学講座の原 宗嗣講師が登壇しました。

パネルディスカッションの様子

2月末は、2008年にスウェーデンで始まった世界希少・難治性疾患の日(RDD:Rare Disease Day)として、より良い診断や治療による希少・難治性疾患の患者さんの生活の質の向上を目指したさまざまなイベントが世界中で開催されており、本イベントもその流れを汲むものです。

原講師は、難病とされている小児科のレット症候群などをテーマに研究を行っており、講演では、患者数の少ない難病を対象にした創薬化の難しさを解説したうえで、福岡バイオコミュニティ―の事業として久留米大学医学部小児科学講座で進めている難病創薬化の研究状況などについて報告しました。

講演後には、登壇者によるパネルディスカッションや企業の取り組み事例などが紹介され、難病に対する創薬化について、さまざまな議論が展開されました。

本学は「THE世界大学ランキング2023」において、久留米大学は世界の801-1000位のグループにランクイン、九州では4年連続で3位となるなど、研究力が高く評価されています。すこやかな「次代」と「人」を創る研究拠点大学を目指す本学は、これからも久留米市、そして福岡県のバイオコミュニティ事業推進を支援してまいります。

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