研究・産学官連携の産学官連携TOPICS 2026年度 高校生向け「がん教育出前授業」を筑紫丘高等学校で開催
10月14日、福岡県立筑紫丘高等学校(福岡市)で「がん教育出前授業」を実施しました。今年度から新たに参加した同校では、高校1年生約30人を対象に、本学医学部消化器内科の中村 徹准教授が講師を務めました。授業では、がんの基礎知識から予防、早期発見、治療、患者への支援まで、幅広いテーマを取り上げました。
中村准教授は、生徒に質問を投げかけながら、がんが発生する仕組みや、日本におけるがんの現状について説明しました。がんを身近な病気として捉え、正しい知識を身に付けることの大切さを伝えるとともに、自分自身や家族の健康について考えるきっかけとなるよう授業を進めました。
予防については、喫煙、飲酒、感染などのリスク要因を取り上げ、がんのリスクを減らすための生活習慣や、検診による早期発見の重要性を解説しました。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がんの関係、HPVワクチンによる予防についても紹介し、高校生のうちから知っておきたい情報を伝えました。
治療については、手術療法、放射線療法、薬物療法に加え、免疫療法も紹介しました。中村准教授は、医療技術の進歩によって治療の選択肢が広がっていることを説明するとともに、患者本人の意思を尊重しながら治療方針を考えることの大切さにも触れました。さらに、がんに伴う身体的・精神的な苦痛を和らげる緩和ケアについても取り上げ、病気の治療だけでなく、患者の心身を支える視点について伝えました。生徒たちは中村准教授の話に真剣に耳を傾けていました。
2018年度から高校生に「がん教育出前授業」を実施
本学では、2018年度から高校生を対象とした「がん教育出前授業」を実施しています。文部科学省の「外部講師を活用したがん教育ガイドライン」を踏まえ、本学医学部の教員がそれぞれの専門分野を生かして授業を担当しています。がんに関する正しい知識を伝えるとともに、健康や命の大切さを考え、がん患者への理解を深める機会を提供することを目指しています。
今年度は、10月2日に福岡県立浮羽工業高等学校(定時制)で実施した授業を皮切りに、福岡県および佐賀県東部地区の公立・私立高校を中心に、応募のあった高等学校で授業を実施しています。
今後も高等学校と連携し、高校生ががんについて学び、自分自身や身近な人の健康について考える機会を提供していきます。
【2026年度 がん教育出前授業】
■10/2 福岡県立浮羽工業高等学校(定時制) 〔古賀浩徳 先端癌治療センター所長〕
■10/6 福岡県立鞍手高等学校(定時制) 〔主藤朝也 先端癌治療研究センター分子標的部門准教授〕
■10/14 福岡県立浮羽工業高等学校(全日制) 〔小松誠和 医学教育センター/免疫学准教授〕
■10/14 福岡県立筑紫丘高等学校 〔中村徹 内科学(消化器)准教授〕
■10/15 長崎県立長崎西高等学校 〔古賀浩徳 先端癌治療センター所長〕
■10/19 佐賀清和高等学校 〔小松誠和 医学教育センター/免疫学准教授〕
■11/10 福岡雙葉高等学校 〔溝口恵美子 免疫学教授〕
■11/27 明治学園高等学校 〔古賀浩徳 先端癌治療センター所長〕
■12/18 弘学館高等学校 〔秋葉純 病理学教授〕
■12/22 福岡県立明善高等学校 〔川山智隆 内科学(呼吸器・神経・膠原病)教授〕
■1/13 福岡県立小倉工業高等学校 〔山田亮 特命教授〕
■3/3 福岡県立福岡工業高等学校 〔山田亮 特命教授〕
■日時未定 福岡県立修猷館高等学校 〔矢野博久 先端癌治療研究センター客員教授〕