地域貢献のTOPICS 「つどいの広場」が開室 子育て支援講座を開催
本学では、久留米市の補助を受け7月3日に、地域の皆さまの子育て支援の場として「つどいの広場」を地域連携施設「つながるめ」の 4 階に開室しました。
この施設には、保育や子育て経験者のスタッフが常駐し、おおむね 3 歳までのお子様とそのご家族がゆっくり遊んですごせる場所となっています。親子で一緒に遊んだり、親同士でおしゃべりをしたり、子育てについての相談もお受けしています。（開室日など詳しくはつどいの広場HPをご覧ください）。本学の人間健康学部 総合子ども学科では、保育士や幼稚園教諭などを目指す学生も多く学んでおり、貴重な学びの場にもなります。
そのつどいの広場では、総合子ども学科の教員などによる「子育て支援講座」も定期的に開講予定で、7月15日にその第１回目として、地域連携センター濵﨑裕子顧問などによる「久留米大学における“つながる”子育て支援」と題した講座が行われました。
講座に先立ち、総合子ども学科の大谷 朝教授が、総合子ども学科の紹介とともに、その学内での学びの場ともなるつどいの広場開設の経緯や主旨、施設概要などを説明しました。また、当ひろばで今後開催を予定している子育て支援講座の講師となる教員についても紹介がなされました。
子育て支援講座一覧（詳しくは「つどいの広場」ホームページをご覧ください）
１． 久留米大学 地域連携センター 濵﨑 裕子 顧問
「つどいの広場の事例を通して考える 子育て支援における意義」
地域連携センター濵﨑裕子顧問から、子育て支援の「つどいの広場」先進事例として横浜市の取り組みで、横浜の駅近くの商店街の空き店舗を活用した「おやこの広場びーのびーの」、金沢区の団地の商業施設の一角にある「あしたひろば」、また日本初の大学常設の子育て支援センターとして、東京都市大学世田谷キャンパスにある子育て支援センター「ぴっぴ」などが紹介されました。
「ひろば」はそれぞれ、置かれている地域の特性により、利用者のニーズは異なるものの、「そこを利用することにより、子育ての孤立感から解放され、それが次につながっていく」という、子育て支援の意義が根底にあることは共通で、何よりそこで働くスタッフの活きいきと明るい姿が一番の安らぎとして利用者を笑顔にしていた、といった、今後本学のつどいの広場運営にあたり重要となる施設の存在意義などについて話しがなされました。
２．特定非営利活動法人子育て支援ボランティアくるるんるん 理事 下川 利由子 氏、麻生 睦美 氏
「子育て交流プラザ『くるるん』について」
子育て交流プラザ「くるるん」を運営されているNPO法人子育て支援ボランティアくるるんるん理事の麻生氏から「はじめてのベビーマッサージ」、「一時預かり」等のくるるんの事業や施設の紹介、同理事の下川氏から、日々、親子との関わりを大切にし、みんなが居心地良く、子育てに関する相談も気軽にできるつどいの広場作りをボランティアさんと一緒に行っているというお話がありました。
３．久留米市子ども未来部 こども子育てサポートセンター 主幹 伊藤 之彦 氏
「～安心して産み育てられるために～こども子育てサポートセンターの取り組み」
この広場の開設をご支援いただいた、久留米市子ども未来部こども子育てサポートセンター主幹の伊藤之彦氏から「～安心して産み育てられるために～こども子育てサポートセンターの取り組み」と題し、久留米市で行っている「妊娠ほっとライン」や「子育て総合相談事業」、「発達相談事業」などのさまざまな支援、各所にある「地域子育て支援センター」や「児童センター」、「子育て交流プラザくるるん」、本学の「つどいの広場」といった、子育てを支援するさまざまな施設などが紹介されました。
講座終了後には、４階の広場見学も行われ、講座の時間中、お子様を預けられていた保護者の方からは「子育て支援の施設を探していたところ、大学内に新設されることを聞き初めて利用した」「大学内にあるので安心して子供を預けられる。また利用したい」といったお声をいただきました。また、部屋を後にするお子様からの「楽しかった」「また遊びにきたい」「遊んでくれてありがとう」とのかわいらしく嬉しい声に、スタッフ一同思いを新たにしています。
今後、この施設が多くの皆さまに安心して利用していただける、地域に愛されるものとなるよう施設の「愛称」をつどいの広場ホームページなどで募集する予定です。是非ご応募いただき、皆さまが気軽に集える愛着のある場所として、末永くご利用いただきたいと願っています。
第2回（9/22）の秦 佳江講師による子育て支援講座は、「家事育児分担」についてシートを使って「見える化」した上で、参加者同士でモヤモヤや工夫について共有し、「気持ちが少し楽になる」を目指したものです。ご関心のある方は、是非ご参加ください。